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注目の支援サービス――gooya「ギフトナウ」=SNSの知人にプレゼント

2011年 5月26日 11:16

7men.jpg インターネット関連事業を手がけるgooya(ゴーヤ)ではギフトに特化したネット販売支援サービスを展開している。住所を知らないネット上の知り合いにもプレゼントを贈れる仕組みで、大手仮想モールや通販サイト、クーポン共同購入サイトなどのギフト需要を喚起している。これまでもメールアドレスだけで商品を発送できるサービスはあったが、SNS上の知人にも対応した同社のサービスは注目を集めている。

 同社のプレゼント宅配サービス「ギフトナウ」は、届け先の住所を知らなくてもツイッター、フェイスブック、ミクシィといったSNS上の知り合いやメールアドレスを知っている相手であれば、プレゼントを贈ることが可能。

 商品を贈る場合は「ギフトナウ」のサイトで贈る相手のソーシャルメディアアカウントやメールアドレスを入力し、ギフトIDを購入する。「ギフトナウ」のシステムが相手側のアカウントやアドレスにメッセージを送信し、相手側から住所が入力されると「ギフトナウ」の配送センターのデータベースに配送先が登録される。入手した住所は「ギフトナウ」で所有し、贈り手には知らされない。

 一方、贈り手はラッピングの種類やメッセージカードの内容などを指定した後、「ギフトナウ」の配送センターに商品を発送。センターに届けられた商品は内容の確認後、ラッピングやメッセージカードを作成し、それぞれのギフトIDにひも付いた配送先にプレゼントが発送される。

 サービスの利用料は通常1000円(提携する店舗は800円)で、送料のほかシステム利用料、ラッピング費用、メッセージカード作成費用、ラッピング前と後の商品撮影費用などが含まれている(沖縄、離島への発送にはプラス500円が掛かる)。なお、配送先は今のところ国内のみ。

 同サービスは一般ユーザー向けと法人向けに展開。一般ユーザーに対しては「ギフトナウ」のサイトでサービスを提供しているが、法人向けの場合はネット販売事業者の通販サイトなどにシステムを組み込み、そのサイト内で手続きが完了できるようなっている。

 現在、ヤフーの「ヤフーショッピング!」やカルチュア・コンビニエンス・クラブの「ツタヤオンライン」など数サイトと提携。4月末にはクーポン共同購入サイト「KAUPON(カウポン)」にシステム提供し、クーポン券のギフト発行にも着手した。

 同社によると、ネット販売市場のうちギフトは全体の10%を占めており、「まだ手薄なECギフト市場で一番を目指す」(杉村社長)としている。
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