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キューサイ 健食の職域販売開始、5年後に売上高50億円計画

2009年11月11日 21:33

 キューサイは健康食品の職域販売に乗り出した。オフィスに勤める若い客層の開拓を狙ったもので、11月から東京都内の事業所へ"置きサプリ"用販売什器の設置を開始。「粉末青汁」など通販でも扱う商品を中心に6品目を販売している。通販に続く事業の柱に育成していく意向で、1年後に販売什器設置事業者を1万カ所に拡大、5年後に売上高50億円を目指す。

 今回の"置きサプリ"は、30―40代のオフィスワーカーの獲得を狙ったもの。今年1月から半年間、福岡市内でテストを行ったところ、1事業所当たりの平均年間売上高が4万円になる計算と予想以上の成果があったことから、オフィスの多い東京都内での展開に乗り出すことにした。

 "置きサプリ"で扱っているのは、「粉末青汁」や「もろみ酢」など通販でも扱っている商品で、容量を変え1個100円で販売。オフィスに設置する商品説明付きの販売什器に取り付けられた料金箱に代金を入れて商品を購入する仕組みで、週1回の頻度で商品の補充および代金の回収を行う。現状、6品目での展開だが、これを10品目程度にまで拡大させる意向で、"置きサプリ"専用商品の投入も視野に入れる。

 一方、都内での展開に当たっては、置き菓子事業を手掛けるオフィス・コンビニエンス・デリバリー(OCD)と提携。OCDが自前で構築した置き菓子ルートを活用し、"置きサプリ"設置先の開拓を行うほか、商品補充や代金回収も受託する。このほかに営業活動を他社に委託し、キューサイ独自の販売ルート開拓も行う。

 現状、キューサイの主要客層は50代以上となっており、"置きサプリ"を足掛かりとした若年層の通販利用にも期待している。11月からスタートした東京都内での動向を見た上で、他の大都市部での展開も検討していく考えだ。
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