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三陽商会、サイト刷新でPV増加

2011年10月20日 14:03

5men.JPG アパレル大手の三陽商会は、自社通販サイト「サンヨー・アイストア」を軸に通販事業を強化する。

 同社は、消費者の購買行動の変化に伴い、通販サイトでも主力ブランドのほとんどを購入できるようにしてきており、各ブランドが通販用に投入する商品型数や奥行きも高めている。

 現状、リスティングやメルマガなどを介したサイト誘導が奏功。主力の自社通販サイトが好調で、2011年12月期の通販売上高は計画値の11億円(前年比45%増)を上回って推移している。

 今年9月には、チームラボと連携して自社通販サイトのトップページを刷新。サイトの見せ方やレコメンド機能の充実を図った。

 とくに、トップページは多くの情報を表示できるよう、メンズとウィメンズを分けた。同社は女性会員が主力のため、従来は男性客が訪問しても売れ筋ランキングにメンズ商品が登場しないケースも多く、サイト離脱の一因となっていたが、刷新後はページビューや滞在時間が伸びているようだ。

 今後は、通販サイトの情報発信力を高め、店頭では伝えきれない商品の情報を細かく発信していく。また、顧客と接点を増やすためスマートフォン用のサイトを年内に開設。店頭への送客機能も重視し、店舗リストや地図も表示するという。

 一方、物流面ではネット販売用の倉庫を店舗向けの配送拠点に集約して効率化を図る。これまで、店舗用と通販向け商品は別々の倉庫で保管していたため、例えば、ネット在庫を店頭に振り向けるには、一度、店舗用の倉庫を中継する必要があり、時間をロスしていた。

 今後、店頭とネット用の在庫をスムーズに移動させる体制を構築することで、各ブランドがネット用の在庫を安心して用意でき、さらなるネット販売の奥行き改善にもつながるとする。
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