米国の画像共有ＳＮＳ「Ｐｉｎｔｅｒｅｓｔ（ピンタレスト）」をネット販売で活用する動きが出始めている。楽天は７月４日、仮想モール「楽天市場」などに商品画像をピンタレスト上で共有できるボタンを導入。オールアバウトエンファクトリーも同様のボタンを設置しており、６月28日からピンタレストを活用した期間限定のキャンペーンを展開している。ピンタレストはサイト上の画像をクリックで直感的に収集・共有できるツール。掲載元のサイトへ画像経由で呼び込めるためネット販売とは親和性が高い。認知度が高まれば効果的な"販促ツール＂として導入が進みそうだ。

　ピンタレストは米国で第３位のＳＮＳ。画像を共有できる「Ｐｉｎ　Ｉｔ」ボタンを商品ページに導入することで、ネット販売事業者は「ピンタレスト」から自社サイトへユーザーを呼び込むことができるのが特徴だ。

　楽天は「楽天市場」「楽天トラベル」「楽天レシピ」の各商品に「Ｐｉｎ　Ｉｔ」ボタンを設置。ユーザーはクリックするとその商品を自分の「ボード」に収集したり、友人と共有したりできる仕組みで、画像経由で興味関心が近いユーザーが「楽天市場」に流入するなどが期待できそうだ。

　また、オールアバウトエンファクトリーでは、通販サイト「スタイルストア」でピンタレストを活用して「ユニークなインテリア雑貨」の画像を集めるイベントを開催。バイヤーが集まった画像から10点を選び、投稿者に３０００円分のポイントを付与する仕掛けだ。同社では同キャンペーンでユーザーとのコミュニケーションの活性化と新規ユーザーの開拓を図っている。