TSUHAN SHIMBUN ONLINE

インターネット・ビジネス・フロンティア株式会社
記事カテゴリ一覧

ユナイテッドアローズ アバターアイテムを提供、新規顧客の集客のい活用

2010年 1月 7日 19:16

261.jpg 大手セレクトショップを展開するユナイテッドアローズはこのほど、アバター(ネット上の自分の分身)用のアイテムをネットコミュニティーに提供し、自社通販サイトへ誘引する取り組みを始めた。アバターを利用する若年層のブランド認知度を高め、ネット販売や実店舗の集客、購買につなげる。仮想世界でのブランディング効果を見極め、とくにネット上で消費者を回遊させる仕組みを試す。

  同社は、展開するブランド「グリーンレーベルリラクシング」の販売プロモーションの一環として、「Yahoo!アバター」とNTTドコモの「iアバター」、KDDIの「au oneアバター」の計3サイトに対し、アバター用にアニメーション化したアイテムを提供する。

 各サイトでは、期間限定で同社の提供アイテムを使ったファッションコンテストを開催し、入賞者にはアバターアイテムのトロフィーなど限定品をプレゼントすることで、参加者を募っている。

 各コミュニティーに通販サイトへのリンクをはり、アイテムを気に入った利用者が直営の通販サイトで実物を購入してもらえるようにする。

 また、モバイルの「iアバター」と「au oneアバター」では、コミュニティー内で配布するクーポンを実店舗で提示すると、割引や限定ノベルティーをプレゼントするキャンペーンを実施、店舗誘導にもつなげる。

 「グリーンレーベルリラクシング」は、メンズ、ウィメンズ、キッズ、マタニティーなどを展開。20代後半から30代をメーンに、顧客層は幅広いのが特徴。

 アバターを利用する20代前半の新しい客層の囲い込みを狙っての取り組みだが、実際には「若年層のほか、主婦層の利用も多い」(同社)ようで、想定外の効果も期待できるとしており、各サイトの利用状況や集客効果などを見極めた上で、今後もプロモーション手法として活用できるか判断する。

 同社は、09年9月に自社通販サイト「ユナイテッドアローズ・オンラインストア」を開設。KDDIとスタイライフの「auブランドガーデン」にも通販サイトをオープンするなど、ネット販売を強化している。

 なお、今回のプロモーション実施に当たっては、アバターアイテムの企画・製作を手掛ける花咲けピクチャーズと協業している。
楽天 通販売上高ランキングのデータ販売