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【ファッションにも韓流の波?】アパレルやEC専業、新サイトの開設相次ぐ

2012年11月 8日 16:41

 8-1.jpg衣料品のネット販売実施企業で韓国ファッションの取り扱いを強化する動きが増えている。韓流ドラマやK―POPに続き、安くて可愛い韓国ファッションが若い女性を中心に注目されているものの、実店舗でもネットでも当該アイテムを扱う売り場は少ないことから、韓国で商品を買い付けるなどして消費者ニーズに応えているようだ。

 アパレル企業では、MARK―STYLERが今年6月、コミュニティー機能と通販機能を兼ね備えた自社サイト「ランウェイチャンネル」に韓国のファッション商材を集めた「KOREA+(コリアプラス)」を開設しているが、10月23日には新たに人気韓国人ブロガーがディレクターを務める「i―sook(アイスー)」を立ち上げた。

 安くて可愛いマス向けの商品を「コリアプラス」に集める一方、「アイスー」は"コリアンモード"をコンセプトに差別化を図り、韓国のハイブランドからストリートブランド、エッジの効いた新人デザイナーのブランドまで幅広く展開。衣料品とファッション雑貨を合わせて約60アイテムでスタートした。
 同社では、ウェブ上やファッション誌などでは価格帯の高い「アイスー」と、マス向けの「コリアプラス」の商材を組み合わせたスタイリングを発信(画像)。ハイブランドの商材を呼び水に「コリアプラス」の価値も同時に高める。

 また、今回の取り組みではSPA(製造小売)型アパレルの強みを生かして、ただ韓国ファッションを仕入れ販売するだけではなくマス向けの売れ筋を検証し、自社でも同様のテイストを持つアイテムを開発してネット売り上げにつなげる狙いだ。

 一方、ファッション通販モールを運営するファッション・コ・ラボも今年6月、ソウル・東大門のファッションビル「doota!(ドゥータ)」と提携し、期間限定で専門の通販サイトを開設。この取り組みで一定の成果を得たため、本格展開に乗り出す。
 
 同社では、11月1日に新サイト「KOREANNA(コリアンナ)」をオープン。今回は、「ドゥータ」に入居する韓国レディースブランドの商材に加え、同社が独自にセレクトしたトレンドアイテムやコスメも販売。約140アイテムでスタートした。
 
 新サイトではトライアル時と同様、商品は受発注方式で販売することで、売れ残りに伴う在庫リスクを回避する。
 
 商品の着用写真には韓国人モデルを起用し、韓国系ファッション通販サイトでは王道のスナップ写真を数多く並べる見せ方を採用。現地で撮影したスナップやディテール画像を1商品当たり15枚程度掲載する。
 
 主力サイト「ファッションウォーカー(FW)」とは別サイトで展開しているが、IDやポイントで連携。「コリアンナ」は値ごろなアイテムが多いため、買い回りも期待している。
 
 プロモーションについては、「既存サイトでは実施していないような面白いアプローチ方法にも挑戦したい」(同社)としている。


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