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楽天の物流戦略、次の一手は?  自前の物流拠点を拡充へ

2012年12月28日 11:21

7-1.jpg楽天(本社・東京都品川区、三木谷浩史社長)は、自前の物流センターを拡充し、「楽天市場」の出店店舗ごとに異なる配送レベルの底上げを図る。すでに着工している千葉県市川市と兵庫県川西市の物流拠点に続き、2年後をメドに中京圏や東北、九州エリアにも大型倉庫を開設して商品のコントロール力を高め、物流では常に"2番手"に甘んじてきた状況を打破したい考えだ。

 同社は、子会社の楽天物流を2010年3月に設立して物流面の強化に着手。同年秋には最初の物流センター(延床面積2万5000平方メートル)を市川市に開設している。

 同拠点では、本やDVDなどを仕入れ販売する「楽天ブックス」や、複数店舗の日用品などをまとめて届ける「楽天24」の商品を扱うほか、12年夏からは「楽天市場」出店店舗の物流業務を請け負う「楽天スーパーロジスティクス」の拠点としても利用を始めた。

 楽天スーパーロジは協力物流会社の倉庫ネットワークを活用した従来型の物流支援事業「楽天物流サービス」を自前の拠点で行うもので、コスト優位性やスピード感が発揮できるとしている。

 楽天は協力会社の倉庫を活用する従来型と楽天スーパーロジの二刀流で店舗を支援するが、自前の拠点を整備することで、自社でハンドリングできる商品を拡充したい考えだ。

 ただ、楽天物流設立時に「3年以内に東名阪で拠点を整備する」(同社)としていたものの、計画通りには進んでいない。

 現状、13年11月竣工予定で兵庫県内に楽天専用の倉庫7万7000平方メートルを準備するほか、同年12月竣工で市川市内に2拠点となる約4万2000平方メートルのセンターの賃貸借契約を結んだ。

 遅れている主要商圏への物流対応については、2年後をメドに中京圏と東北、九州にも大型拠点を整備して配送リードタイム短縮などに努める。

 市川市の新拠点は既存の倉庫とも近く、翌日配達サービスを強化するとともに、「関東での当日お届けも視野に入ってきている」(=画像、恵谷洋・楽天物流副社長)とする。

 また、詳細は未定だが、13年の早い時期に千葉県柏市内で1万5000平方メートル(敷地面積)の拠点を確保してロングテール商品を保管。市川のデポ拠点の役割を担う。

 一方、異なる店舗・サービスの商品を一度に消費者宅に届ける取り組みを強化して顧客の利便性を高める。複数店舗の日用品などを同梱するサービスは「楽天24」で展開しているが、このほど、ネットスーパー事業「楽天マート」が持つ配送拠点を活用した取り組みを開始。同一顧客が楽天24とネットスーパーで買い物した場合、楽天24の商品を楽天マート拠点に送ってから、2つの商材をまとめて届けるサービスも始めたという。

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