夢展望は、テレビ通販を本格化する。ＱＶＣジャパンと連携して行うもので、ＱＶＣのテレビ通販番組内で夢展望がデザインした衣料品を販売する。夢展望がテレビ通販を本格的に実施するのは初めて。新たなチャネルの活用を通じて、30代の新規顧客層の獲得につなげたい考え。

　ＱＶＣはテレビ通販で専用番組「ＣｈａｐｔｅｒＯｎｅ（チャプターワン）」を開始する。毎月１回、59分間放送する。１回目の放送は３月26日の午後９時からで、４月以降は月１回程度のペースで放映していきたい考え。

　夢展望が提案するブランドは番組と同名の「ＣｈａｐｔｅｒＯｎｅ」。伸縮性の高い生地を使用し、トレンド性を意識したアイテムを中心にラインアップする。通勤や休日など日常で使用しやすいベーシックなアイテムを用意した。

　３月の放送で販売するのは７アイテムで、ボトムスやブラウス、バッグ、インナーなどをラインアップし、全身のコーディネートを紹介する。通販番組では夢展望の商品開発担当者が出演し、デザイン性や機能性などを訴求していく考え。

　夢展望は商品デザインを行うほか、通販サイト「夢展望」を通じてＱＶＣの通販番組を告知。30代の既存客をテレビ通販に誘導し、離脱客の受け皿として位置付ける。夢展望はＱＶＣに委託販売する仕組み。

　夢展望のネット販売は20代が中心顧客層となっており、30代の離脱が課題となっていた。テレビ通販は商品のデザインなどについて時間をかけて説明できることから、品質を重視する30代に向けたブランディングに最適なチャネルと判断。また、ＱＶＣにとっても、40代を中心とした顧客層の若返りにつながるとし、専用ブランドを立ち上げることになった。

　発売に先駆けて１月24日に30分間の先行番組を放送。ブラウスなど３アイテムを紹介し、放送終了前にほぼ完売するなど好調だったことから本格展開することにした。