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ウサギオンライン、グループ外商材も拡充へ

2013年11月14日 10:34

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ウサギオンラインは、"オンラインデパートメントストア"をコンセプトに通販サイト「ウサギオンライン」の品ぞろえを強化する。

 同サイトは今年3月にプレオープンし、8月23日に本稼働したばかり。従来は「ジェラートピケ」や「スナイデル」などグループのファッションブランドがそれぞれ通販展開していたが、グループ内商材の買い回りが多いため、利便性を考慮して新サイトに統合した。

 併せて、マッシュホールディングスのグループ商材にとらわれないサイトとしてスタートし、中長期的にはグループ以外の商材が半数を占める品ぞろえを計画。そのため、他のグループ企業とは一線を画し、8月1日にホールディングス制への移行と事業再編が実施され、ウサギオンラインが誕生した際にも「マッシュ」の冠を使用しなかった。

 会社設立に合わせて、グループのEC担当者を一本化したのに加え、新たな人材も登用。舵取りを任された塩澤社長は12年間、阪急百貨店でヤングファッションのバイヤーを務めており、「業界の常識にとらわれ過ぎず、ECのストレス解消にも力を注ぎたい」(塩澤亮社長=写真)とし、品ぞろえの拡充だけでなくネットでは表現しにくいサービス面も含め、来店するだけで楽しめる滞留時間の長いサイトを目指す。

 一環として、ウサギオンラインは通販サイト運営のほか、音楽やアートなどのカルチャー情報を掲載する雑誌「ネロ」を継承。そのエッセンスを通販サイトにも反映させ、カルチャーを紙媒体やリアルのイベント、通販サイトを通じて発信する。

 「ウサギオンライン」のMD方針は"カッコイイもの"を重視する。ファッションのほか、コスメや書籍、音楽、世界中から仕入れた一点物のアンティーク、アート作品、オリジナルキャラクター「リボンウサギ」のグッズも展開。将来はターゲット層のおしゃれ女子が好む食品などを手がけることも視野にある。

 販促面ではサイトの本稼働に合わせ、ファッション誌で通販サイトを紹介するブック・イン・ブックなどを展開したほか、新宿や渋谷では映像媒体も活用した。

 また、相性の良いウェブでは11月19日に「LINE」公式アカウントを開設する予定で、12月にはオリジナルキャラクターを使ったスタンプも開始し、サイト集客につなげたい意向だ。

 リアル展開では、6月に「ウサギオンライン」の期間限定をルミネ有楽町店に出店し、8月下旬からは常設店として再オープンしたのに続き、11月1日からは横浜ジョイナスに3カ月間の期間限定を開設。認知向上に加え、カルチャーを発信する場として活用する。

 また、同社グループでは、東京コレクションの参加ブランド「ファーファー」などを展開するフレーバを11月1日買収しており、今後は「ウサギオンライン」でも当該ブランドを扱うなど品ぞろえを強化し、開設初年度(2014年8月)の売上高は前年比5割増の30億円を計画する。

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