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大地を守る会、機能性加工食を発売

2014年 3月13日 10:19

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大地を守る会は3月6日から、野菜の機能性成分「ファイトケミカル」を手軽に摂取できる加工食品シリーズを発売した。野菜の機能性成分ごとに美容や免疫効果など3ラインに分類し、それぞれライン別にスープやスムージーなどを提案する。これまで訴求していた、有機とは異なる切り口で商品を提案することで、新規客層の拡大につなげたい考え。新商品はシリーズで年間で2億円の売上高を目指す。

発売したのは「ファイトメンテ」で、抗酸化作用のある人参やトマトなどを使用した「ビューティ」や、ブロッコリーや大根などデトックス作用がある野菜を使った「リズム」、しょうがやきのこなど免疫効果が期待できる野菜を使用した「エナジー」の3ラインを用意した。

 各ライン別に、スープやスムージーなどの冷凍品や、ドライフルーツなどのアイテムをラインアップする。今後、朝食などシーンに合わせた品揃えを拡充する計画で、3ラインに沿って新商品を投入していく考えだ。

 機能性成分「ファイトケミカル」は野菜が自らを守るために作り出すものといわれており、生活習慣病などを予防する働きがあるといわれている。加熱により機能性成分が溶け出すため、スープなどで効率的に摂取できることが特徴という。

 3月5日の記者発表会で藤田社長は「農産物が様々な形で届くことを示したい。野菜のもつ力で、健康を守ることに寄与したい」と話した。商品化には麻布医院院長医学博士の髙橋弘氏が全体を監修し、菊の井常務でアンチエイジングレストランのオーナーシェフ堀知佐子氏が料理の監修を行った。

 ターゲットは30代の女性で、働く女性やファミリー層。これまで、「有機野菜」を主軸に顧客を獲得し、宅配とネット販売でそれぞれ10万人の顧客基盤を構築してきた。一方で、有機野菜への関心や調理に手間をかけられない層があると分析。新規客層に向けて「美容」や「健康」などを切り口に訴求する。

「美容」「健康」で商品PR

 3月6日から、自社通販サイト「大地を守る会ウェブストア」で販売し同月10日から、宅配で取り扱いを開始した。直営レストラン「Daichi&keats」でメニューを提案するほか、銀座三越に出店する青果ショップでドライフルーツを販売する。


大地を守る会は3月5日に、野菜の機能性成分を手軽に摂取できる加工食品「ファイトメンテ」シリーズの新商品発表会を開催した。美容や健康を切り口に商品をピーアールすることが狙いで、これまで「有機野菜」で構築した顧客基盤とは異なるし好を持つ新規客層への認知度の向上を図った。

 お笑い芸人の「ますだおかだ」の岡田圭右さんと、タレントの水沢アリーさんが出席。商品の調理や試食を通じて、商品をピーアールした。

 イベントに岡田さんを起用したのは、ファミリー層への認知度向上が狙いだ。結婚していることや、野菜好きであること、清潔感があることを踏まえて決めたという。

 また、水沢さんは美容や健康、アクティブなイメージがあり、同世代の認知度が高いことから起用した。美容への憧れや若年層への親近感で新規客層へのアピールにつながると判断した。

 イベントではスムージーとスープを調理して試食した。水沢さんは「塩分控えめで優しい味。偏りがちな食事の人や野菜嫌いな人などにおすすめしたい」とコメント。岡田さんは「野菜たっぷりで、単品で満足できる。子供の成長期に簡単に野菜を摂れるのは助かる」などと紹介した。イベントに参加したアンチエイジングレストランのオーナーシェフの堀知佐子氏は「加熱すると機能性成分が溶け出すためスープでの摂取が効率的」と解説した。

 広告には岡田さんと水沢さんを起用せず、イベントでの商品ピーアールにとどめた。テレビや雑誌、新聞社などが参加した。

 今後、広告展開はウェブを中心に行い、状況に合わせてバナー広告などを出稿していく。このほか、新商品の投入に合わせてプレスリリースを配布することで話題性を高めていきたい考えだ。

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