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トライステージ マレーシアでTV通販支援強化、楽天子会社と連携で

2014年11月27日 16:34

071.jpg 通販支援事業を行うトライステージは11月22日から、マレーシアで現地企業を対象としたテレビ通販支援事業を開始した。複数社集合型テレビ通販、いわゆる「キャラバン型」の形式で展開する。楽天と連携し、現地子会社運営の仮想モールの出店者の中から、キャラバンへの参加社の紹介を受ける。トライステージはアジア各国で日本企業への通販支援事業を行っているが現地企業の支援は初めて。今後は日本企業の支援と並行して現地企業向けの支援事業も行い、海外事業の売上高拡大を図っていく。

 11月22日に楽天マレーシア運営の仮想モールに出店する「エムシーアクセサリーズ」と「コルバンテクノロジー」の2社が参画したキャラバン型テレビ通販番組(画像)の放映を開始した。トライステージではすでに昨年からマレーシアで日本企業向け通販支援事業を開始しており、日本企業商品のインフォマーシャルを放映していた現地の地上波のチャンネル「PV9」内に保有する深夜12時からの30分枠の通販番組「Home Shopping Japan」で、「マルチパーパスフードプロセッサー」と「フードディハイドレーター(食物乾燥機)」、「ハロゲンオーブン」をエムシーアクセサリーズが、コルバンテクノロジーが温度調節機能付きの「スマートケトル」を紹介した。なお、番組内の言語はマレー語となる。

 価格はフードプロセッサーとフードディハイドレーターのセットを440リンギット(1リンギット=約35円)で、フードプロセッサーとハロゲンオーブンのセットを410リンギットで、スマートケトルは299リンギットで販売した。

 番組では連携先の楽天の仮想モールでも同じ商品を購入できる旨を告知。また、画面上では受注先の電話番号表記に加えて、画面左上に仮想モールのURLを常時記載し、送客を図っている。詳細は不明だが、番組収益は楽天側に配分しないが、仮想モールへの集客協力が対価となっているようだ。同通販番組は11月22日と同29日、12月6日(いずれも土曜日)の3回の放送を予定。反応などを見ながら今後の継続や拡大を判断するとしている。

 トライステージはすでに昨年から現地の大手広告代理店「ゼニス・メディア」と組んで、マレーシアで日本企業のテレビ通販支援事業を開始しており、複数の現地チャンネルでベッドに敷いて使用する冷却ジェルマットなどを販売。売上等の具体的な数字は明らかにしていないが一定の成果やテスト結果が見えてきたことなどから、規模拡大などを図るべく、「色々な商材を扱っている楽天マレーシアと連携することにした」(同社)とし、キャラバン型テレビ通販支援事業の開始に踏み切った。

 トライステージがタイなど5カ国で行う海外事業はこれまで日本企業の海外でのテレビ通販支援がメーンで現地企業の支援は行っていなかった。今回、初となる現地企業のテレビ通販支援業務のスタートを皮切りに、今後は日本企業支援と並行して現地企業のサポートも行い、海外事業の売上規模拡大を図る考えだ。

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