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そごう・西武 小型店に新サービスを導入、品ぞろえを補完へ

2014年11月27日 16:34

041.jpg そごう・西武は11月22日、川崎市内に誕生した商業施設、グランツリー武蔵小杉に約2200平方メートルの小型店「西武・そごう武蔵小杉SHOP」をオープンし、ITの活用で小型店の品ぞろえを補完するとともに、来店客の利便性を高める新サービスを導入した。

 新店舗は、「西武」と「そごう」両方の屋号を用いた初の店舗。30代女性を主要ターゲットに据えており、ネットなどに慣れた客層を囲い込むために「ご試着サービス」と「ライブショッピングサービス」「お取り寄せサービス」を展開する。

042.jpg 「ご試着サービス」は、気になる商品をウェブ上で予約し、武蔵小杉SHOPで実際に試着できるもので、そごう千葉店で今年4月下旬に始めたサービスの進化版だ。

 新店舗には専用のフィッティングルームを設置(画像(上))。専門の販売員が試着予約した商品に合うコーディネートも提案する。試着予約は1回4着までで、店舗に商品が到着してから1週間以内であればいつでも来店できる。婦人服と雑貨の6000型(3万6000SKU)を対象とするが、将来的には紳士服も扱う計画という。

 通販サイト「eデパート」のトップページにバナーを貼って誘導するほか、新店舗のホームページや、近隣にサービス紹介のチラシを配布して告知している。

 同サービスは武蔵小杉SHOPと同時に、そごう柏店と西武船橋店にも導入しており、3店舗の利用状況を検証した上で対象店舗の拡大を検討する。

 「ライブショッピングサービス」については、大型店の西武渋谷店、そごう横浜店とライブ中継を結び、両店舗で扱う商品を武蔵小杉SHOPの専用ルームからテレビ越しに接客が受けられるコンシェルジュ的なサービスで、同社は事前に顧客の要望を聞き、複数アイテムをブランドの垣根を越えて提案する。

 消費者は両店舗の販売員と話ながら品定めができるため、商品の素材や肌触り、価格はもちろん、例えばコートなどであれば「パンツとのコーディネートが見たい」とか、バッグであれば「中をもっと見せて」「持って歩いてみて」などさまざまな要望を伝えることができる(画像(下))。

 気に入った商品があれば武蔵小杉SHOPに取り寄せし、実際に試着して気に入らなければ購入しなくてもいい。

 サービスは電話やウェブ、店頭で予約でき、同社ではサービスの利用時間を1人当たり30~40分と想定。小型店のMDを補完できるサービスとして期待している。

 また、武蔵小杉SHOPの店頭から西武池袋本店とそごう横浜店にある商品を取り寄せる「お取り寄せサービス」も展開。各サービスの窓口として武蔵小杉SHOPの入り口付近に「ショッピングエディターズデスク」を設置して接客する。

 同社は、これまでも来店客の相談に乗るパーソナルサービスを強化しており、他店舗では化粧品の相談に乗る専用窓口なども設けている。

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