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太田胃散 健食通販を本格化、数年後に売上高5億円へ

2014年12月26日 10:51

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家庭薬メーカーの太田胃散が健康食品通販を本格化する。これまで仮想モールを通じた展開だったが、12月17日に自社通販サイトを開設して、通販事業に本腰を入れ始めた。通販売上高は中長期に5億円程度を目指すとしている。有力医薬品メーカーの通販本格化の行方が注視されそうだ。

自社通販サイトは、「太田胃散健康食品館 本店」(=画像)。桑の葉ダイエットシリーズを中心に7品目12アイテムをラインアップする。

 現在、仮想モールを通じて行っている通販事業の売上高は約2億円。主力の「桑の葉ダイエット」「桑の葉ダイエットゴールド」が約7割を占める。自社サイトへの集客を目的にウェブだけでなく、紙媒体やテレビなどを使い、あらゆるプロモーションを検討していく。

 太田胃散は、4~5年ほど前に楽天市場に出店。2013年には、出店料等の無料化に伴い、ヤフーショッピングにも出店した。ただ、モールを通じた展開ではサービスや販促施策に限界があった。顧客からも「もっと詳しい情報が知りたい」「独自のサービスはないか」といった要望が寄せられており、今後は顧客情報を使った各種キャンペーンも企画する。

 主力の家庭薬などOTC市場は年々、縮小傾向にある。特に「胃腸薬関連」は、食生活をはじめとする生活習慣の改善に取り組む消費者の増加や予防・健康ニーズの高まり、人口減などの要素が重なり市場の縮小幅が大きいとされる。

 また、胃腸薬で知名度のある太田胃散だが、胃腸や肝臓ケアをうたう栄養ドリンクの市場が拡大しており、主戦場である胃腸薬の市場に打撃を与えている。太田胃散ではこうした中、新たな販路開拓として通販に参入した。

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