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JADMA調査「15年度通販市場」 5.9%増の6兆5100億円、モールやBtoBなどけん引

2016年 9月 1日 11:10

061.jpg 日本通信販売協会(JADMA)が8月25日に発表した2015年度(15年4月~16年3月)の通販市場売上高(速報値)は前年度比5・9%増の6兆5100億円となった(表参照)。金額ベースでは前年度比で3600億円の増加。マイナス成長を記録した1998年度以後、17年連続で増加傾向が続いており、直近10年間での平均成長率は6・9%となっている。

 15年度は14年度の伸び率の前年度比4・9%増を1・0ポイント上回っており、依然として高い成長率を維持した。JADMAによると近年は楽天やアマゾン、スタートトゥデイといった仮想モール・大手ネット販売事業者がネット販売市場をけん引しており、さらに実店舗を有する企業の通販参入やB〓B通販市場の拡大も大きく影響したという。加えてマーケティングツールからフルフィルメントサービスまで周辺企業による通販支援サービスの充実も市場拡大を後押ししていると見られている。

 同調査の売り上げの数値は衣料品や雑貨、化粧品、健食などの物販が中心で、保険やデジタルコンテンツは一部に含まれている。また、会員情報に加えて、同協会会員475社(調査時点)を対象に実施した「通信販売企業実態調査」から得た回答の売り上げ部分を先行集計したものと、各種調査から推計できる有力非会員約190社の売り上げなどを加えて算出している。

 なお、JADMAの会員企業138社を対象とした売上高調査によると、2015年度は前年度比1・6%増の1兆5530億2600万円だった。上半期(4~9月)は前年同期比3・8%増、下半期(10~3月)は同0・3%減で推移している。

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