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ネットプライスなど3社、起業目指すエンジニア支援へ

2010年 4月22日 18:11

 「世界で戦える日本発の新たなネットビジネスのアイデアを」。デジタルガレージ(DG)、ネットプライス、カカクコムは三社共同で、ネットビジネスの起業を支援する「オープンネットワークラボ(ONL)」を始めた。起業を志すエンジニアに資金援助やオフィスの提供、日米の起業家による指導などの支援を行なう。

 日本発の有望なネットビジネス育成がONLの目的。ただ、事業化の際、3社には合計5%以上の優先投資権を付与。さらに専属的に「指導」した先輩起業家には2%以上のストックプションを与えることが支援の条件のため、3社にもメリットがあるようだ。

 世界を席巻する「ツイッター」や「フェイスブック」のような新規のネットビジネスが日本からも生まれるのか。注目されそうだ。

 ONLは未来の起業家のためのイベントやセミナーも実施するが軸となるのは起業のための短期育成施策だ。

 期間内にサービスのプロトタイプの開発が可能、年齢・国籍は問わないが日本在住者などの条件をクリアしつつ、一時審査で「有望なアイデア」と判断された起業を志すエンジニア(個人または3人までのチーム)に3カ月間の育成プログラムを実施する。

 期間中は都内に設けたオフィススペースやサーバー環境などを無償で利用でき、さらに1人最大30万円の活動資金を提供する。加えて、DG創業者の伊藤氏やネットプライスの佐藤社長など国内起業家や「ナップスター」創業者のファニング氏など海外の起業家などから直接、事業プランに関する指導を受けられる。なお、オフィスなどの提供や活動資金は3社が折半で拠出する。

 途中の2次審査をクリアし3カ月の期間を満了したエンジニアはサービスを投資家などに披露する場も設け、実際に起業する後押しも行なう。

 4月17日から最初の公募受付を専用サイトで開始。日本発の世界を席巻するネットビジネスが生まれるか。期待したい。
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