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集英社、通販の独自のコンテンツを強化

2017年 4月20日 10:13

集英社は、通販マガジンとウェブサイトで独自コンテンツを強化している。

 4月5日には、"ひとさじのフェミニン"がキーワードで55歳以上の女性を主要ターゲットにした新・ウェブ&通販マガジン「ラヴィヴァン」の春号を発刊した。昨年12月のプレスタート号は12ページ建てだったが、本格始動となる春号は48ページに拡大。全ページが撮り下ろしで、発行部数も前号の2万部に対し、今号は休眠客の掘り起しも含めて3万部に増やしたが、カタログの問い合わせが多いこともあり、急きょ1万部を追加増刷した。

 プレ号ではフリーアナウンサーの中村江里子さんが表紙を含めた着用モデルを務めたが、今号は中村さんに加えてタレントでエッセイストの岡田美里さん、ヘアメークアーティストの藤原美智子さんを起用。ファッションだけでなく、美容やライフスタイルに商材や情報発信の幅を広げた。

 本格始動に合わせて、通販サイトでは初めて動画を活用する。誌面でも、正面のカットだけでなく、大人の女性が気になる後姿も掲載しているが、ウェブでは商品のディテールをよりしっかり見せる目的で各スタイリングをムービーで配信。アパレルを中心に50本以上の動画を制作した。

 また、新しい試みとしては、岡田さんが季節に合わせた紅茶をセレクトし、6カ月の定期便(※支払いは一括決済)にも挑戦する。

 初動としては、表紙で中村さんが着用する「ヌキテパ」のカットワークレースワンピース(税別2万4000円)や「パリゴ」のスカラレースブラウス(同2万6800円)など、女性らしい甘めの商品がとくに売れているようで、プレ号と春号を合わせて1億円超の売り上げを計画する。

 また、「ラヴィヴァン」と同時期に、雑誌「マリソル」の10周年に合わせて通販ショップ「ショップマリソル」のマガジンを本誌綴じ込みで44ページにわたって展開する。通常は8~10ページ程度だが、今号はすべて撮り下ろしで大幅に拡大。モデルのブレンダさんと「マリソル」のオリジナルブランド「エムセブンデイズ」がコラボしたワンピースや、人気5ブランドの別注商品などを提案する。

 集英社では今年2月に通販サイト「フラッグショップ」を情報発信型のメディアコマースサイトに刷新。単にファッションアイテムを並べるだけでなく、出版社の強みを生かしたコンテンツの充実を図っている。年2回発刊の主力通販誌「フラッグショップマガジン」も独自ページの売り上げが好調に推移しているため、4月21日からは同通販誌の別冊を毎月、テーマを変えて展開する。

 別冊の第1号(16ページ、3万部)は「やさしいくらし」のタイトルで発刊。都内にあるオーガニックストア「フード&カンパニー」のオーナー夫妻への取材を通じてナチュラル系のブランドの服を中心に販売するほか、カゴバッグやリネンアイテムを特集し、趣味・嗜好が近い顧客への提案力を高める。

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