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松屋フーズ、「牛めし」の中華まんを発売、ヤフーの仮想モール限定で

2017年 4月20日 10:47

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外食チェーン大手の松屋フーズは松屋の店舗で販売する「牛めし」の具をベースにして開発したオリジナルの冷凍中華まんの販売を始めた。まずは同社が出店する仮想モール「ヤフーショッピング」に限定して販売し、売れ行きなどを見定めながら、小売店などへの卸販売なども行っていきたい考えだ。同社ではネット販売を含めた外販事業を強化しており、今回の試みもその一環。新商品の投入で当該事業の売上拡大を狙う。

オリジナル冷凍中華まん「松屋 牛まん」は中華料理の人気料理人として知られる金萬福さんとコラボレーションして、同氏監修のもとに1年をかけて開発したという。松屋の「牛めし」の具をベースに「砂糖を入れたり醤油を足したり、"ご飯"でなく、"中華まんの皮"に合うような味付けとなるよう何度も何度も試行錯誤しながら完成させた」(金萬福さん)という松屋の関東の店舗限定で販売中の牛めし「プレミアム牛めし」専用の焙煎黒ゴマ七味をきかせた「牛めし味」と豆板醤やにんにく、生姜のほか、「さくさくとした歯ごたえを出すためにクワイの実を入れるなど、具材にもこだわった」(金さん)というピリ辛の「チリソース味」の2種類を展開する。

 価格は両味とも10個入りセットで税込3480円(送料込)。また、両方の味を5個づつ合計10個セットとした「詰合わせ」も同様の価格で販売する。

 まずはマーケティングの一環から出店する「ヤフーショッピング」の同社ページのみの限定で販売。4月17日から予約注文の受付を始め、同29日から予約受注分の発送と一般販売を始める。なお、予約注文期間(4月17~28日まで)は通常価格の1割引で販売する。

 予約販売開始に合わせて東京・中目黒の駅前で4月17、18日の2日間、試食イベントを実施。調理可能な同社のキッチンカー「サンライズ号」を登場させて、「牛まん」を街行く人に無料で配り、同商品をPRする試みを行った。「牛まん」の開発を監修した金さんも試食イベントに参加して自ら「牛まん」を配った。「(牛まん)が完成するまで1年近くもかかった。大変だったけど、すごくおいしくできてうれしい。多くの皆さんに食べて欲しい」(金さん)とした。

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 松屋はオリジナル中華まんを開発・販売した狙いについて「毎年、新作のオリジナル中華まんをイベントなどで販売している金さんから共同開発の話を頂き、当社としては中華まんを手がけるのは初めてだが、店舗以外の販路として牛めしの具やカレーなどの冷凍食品を小売店などへ卸売を行なったり、ネット販売を行う『外販』をより強化していきたいということもあり、一緒に中華まんを開発していくことにした」(松屋フーズの安藤吉信戦略事業部長)という。今回の試みで売れ行きなどを見ながら「具体的な予定は決まっていないが、いずれは小売店などにも『牛まん』を卸販売していきたい」(同)としている。「牛まん」の販売目標については「"牛まん"も含めて、現状、年間で約5億円くらいとなっている『外販』の売上高を今期は2割増まで拡大していきたい」(同)としている。

 なお、「外販」の売上高は「卸とネット販売はほぼ半々。ネット販売はこれまでもやってきたが、本格的に力を入れたのは昨年からで(売上高は)ほぼゼロから、昨年は2億6000万円程度まで伸ばした。今期も力を入れていきたい」(安藤部長)としている。

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