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セブン&アイHD 「オムニ7」内に仮想モール、ニトリやゼビオなど参加

2017年 9月21日 16:49

 セブン&アイ・ホールディングスは9月19日、通販サイト「オムニ7」において、外部企業が出店する仮想モールを開設すると発表した。家具のニトリやスポーツ用品のゼビオグループ、ハイブランドの中古品ECを手がけるアクティブソナーなど6社が参加する。セブン&アイHDでは、グループ会社が扱っていないジャンルの商材を販売することで、オムニ7の売上高底上げを狙う。なお、モールの流通額目標は非公表としている。

 11月下旬に開設する仮想モールの名称は「omni(オムニ)モール」。参加するのは「ニトリ」(運営はニトリホールディングス)やスポーツ用品の「スーパースポーツゼビオ」(運営はゼビオグループのクロスプラネット)、体験ギフトのソウ・エクスペリエンス、オーダーメイドフラワーのサカセル(運営はSakaseru)、ハイブランドの中古品EC「リクロ」(運営はアクティブソナー)、ふるさと納税代行を手がける「さとふる」の計6社9店舗が出店する。

 オムニ7のIDで各店舗が利用できる。決済に関しては、ニトリ、ゼビオ、ソウ・エクスペリエンスはオムニ7内で行うため、セブン&アイHDが代行する形だが、サカセル、リクロ、さとふるは運営企業の通販サイトに移動するため、各企業が決済を行う。ポイントは、オムニ7内で決済する3社は「nanaco」が付与・利用できるが、自社で決済する3社については使えない。

 出店料は、各企業によって条件が異なるため、詳細は明らかにしていないが、月額固定費用と売り上げに応じて支払う利用料があるとみられる。

 モールを開設した理由について、セブン&アイHDでは「グループでは補うのが難しいカテゴリーを扱う企業に出店してもらった。顧客の利便性を考えた際に、品揃えの拡充・新しいサービスの提供という2つの視点から選んだ」(広報)と説明。セブン&アイHD側から、ニトリなどの企業に声をかけた形だ。

 今後は出店企業数を拡大していく。「品揃えの拡充・新しいサービスの提供という視点から提携先を増やしていきたい(同)。同社では、2020年2月期におけるオムニ7売上高は3000億円を見込んでおり、モール開設で底上げを図る。

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