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カレー研究家の一条もんこ氏が開発 "次の日のカレー"をレトルトに、ネットTVの通販番組で先行販売

2018年 3月29日 09:33

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 カレー専門の料理人で「レトルトカレー」のマニアでもあるカレー研究家の一条もんこ氏が家庭で作った"次の日のカレー"をコンセプトにした独自レシピをもとに開発したオリジナルのレトルトカレーの販売を開始する。まず自身も出演し、商品紹介などを行うインターネットテレビ局「Abema(アベマ)TV」で放送中の通販番組で紹介し、3月29日から先行販売する。具材の切り方やマイルドな味付けなど細部にこだわったレトルトカレーで幅広い層に訴求したい考え。4月からは通販事業者や量販店への卸も行っていく。

 全国のカレー店を食べ歩き、また、毎朝、様々なレトルトカレーを食し、自身も数々の有名カレー店で修業し、料理人として厨房にも立つ「カレーマニア」として知られるカレー研究家の一条もんこ氏が初めて監修を手掛けたレトルトカレー「あしたのカレー」はじっくり煮込んで一晩寝かせた次の日のカレーの再現をコンセプトに開発した。「『一番、好きなカレーは?』と尋ねると半数の答えは『次の日のカレー』。世の中に様々なタイプのカレーがあるが、皆さんにとっても私自身にとっても"最も安心感のある家庭の味"でまずは初のレトルトカレーを作りたかった」(一条氏)という。

 家庭のカレーを意識して玉ねぎ、じゃがいも、ニンジンなど具材に使用した野菜は一般的なレトルトカレーのように機械による1センチの角切りではなく、「とても手間のかかる作業となるが協力メーカーの工場の方にお願いして、すべて手切りにしてもらい、煮崩れると2・5センチくらいとなる2・7~3センチ幅の乱切り」(同)にこだわった。大きめの乱切りとすることで食べた時に満足感が出るほか、一般的なレトルトカレーでは煮崩れて溶け込んでしまう玉ねぎも家庭のカレーと同様にある程度、形が残せるという効果もあるようだ。このほか、具材として家庭のカレーで一般的な豚肉も入れた。

 また、商品開発の過程で試作品の試食を繰り返す中で、今ひとつ足りなかった一条氏がイメージしていた「安心感のある味」に近づけるため、隠し味に"スキムミルク(脱脂粉乳)"を入れることにしたという。これにより、しっかりとスパイスは効いているものの「お子様でも食べられるミルキーさが出て、マイルドな口あたりになった」(一条氏)という。

 なお、一条氏によると一般的なレトルトカレーは高温でパウチする際に生じる特有のにおいがカレーにも移ってしまうことが多いようだが、「あしたのカレー」を製造する協力メーカーのフードサービスはパウチ時のにおいが出ない技術を持っているといい、「(パウチ時のにおいも移らず)ずっとイメージしていた"家庭の次の日のおいしいカレー"をそのままパックできた」(一条氏)という。

 「作りたい味を再現するため普通のレトルトカレーよりも若干、高めとなったが、何とか交渉して300円台に抑えた」(同)とし、価格は1つ税抜399円。なお、販売元は同商品を一条氏と共同開発した食品の製造販売などを行う36チャンバーズ・オブ・スパイスとなる。

 まずは3月29日に一条氏もレギュラー出演する「AbemaTV」内で1時間枠で生配信する通販番組「買えるAbemaTV社」で先行販売する。当日の番組は1時間すべて一条氏および「あしたのカレー」を紹介する内容で、番組専用の特典などをつけて5個セット(税抜1995円)で販売するという。

 4月6日からは一般販売をスタート。アマゾンジャパンや一般小売店などへの卸販売を行う。今後、卸先の小売店の店頭などで一条氏自らによる試食会なども行っていきたい考えで拡販を図っていく。

 また、「"日本最古のカレーレシピ"を再現したレトルトカレー」(一条氏)など第2弾商品の構想などもすでにあるようで「あしたのカレー」の販売状況などをみながら開発を進めていきたい考えだ。

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