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ファンケル 主力スキンケアを刷新、「機能」「効果感」の訴求強化

2018年 6月14日 09:39

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 ファンケルが主力スキンケアをリニューアルする。長年培ったコラーゲン研究の最新知見を処方に反映。肌内部の複数のコラーゲンの働きをコントロールすることで、肌トラブルに対応する。「機能」「効果感」の訴求を強化。これまで「品質」等を重視する層を中心に顧客基盤を構築してきたが、肌悩みに直結した訴求を強め、取り込めていなかった新規顧客の獲得を進める。

 ファンケルによると、スキンケア購入層で品質や成分重視の「こだわり派」は15%。これまでこの層を中心に顧客基盤を築いてきた。

一方、スキンケア市場はほかに「機能・安全性重視派」(15%)、「ブランド派」、「低価格重視派」が存在する。新商品は「肌悩みに直結した効果感、機能を分かりやすく強化し、肌悩みにダイレクトに応える」(佐藤由奈マーケティング本部化粧品事業部事業部長)としており、「機能・安全性重視派」の取り込みを進める。

 9月20日に発売するのは、20~30代半ばの女性の複合的な肌悩みに対応した「モイストリファイン」(30ミリリットル、税込1512円)と、30代半ばから40代の本格的なエイジングケアに対応した「エンリッチ」(=画像、同、同1836円)。肌悩み別にコラーゲンをコントロールする最新知見を処方に反映させた。

 肌内部には、約7割を占める「Ⅰ型コラーゲン」や約2割を占める「Ⅲ型コラーゲン」がある。スキンケアの多くはこれらコラーゲン量を増やすことに着目する。

 「エンリッチ」は、コラーゲン量だけでなく、その質を高めることに着目。「Ⅰ型」「Ⅲ型」のケアに加え、わずか5%未満した存在しない「Ⅴ型コラーゲン」を増やす独自成分「適応型コラーゲンα」を配合した。

 「Ⅴ型」は、肌内部のコラーゲンを束ね、ハリや弾力に導くもの。また、コラーゲン再生を促すセンサーの役割を果たす因子の働きを促す「月見草エキス」も配合した。

 「モイストリファイン」は、乾燥や毛穴など複合的な肌悩みのケアに対応する。毛穴の開きは、皮脂分泌をコントロールする因子の働きにより、毛穴周りのコラーゲンが分解されることで起こる。その因子の働きを抑える独自成分「VPエキス」を配合した。

 新商品では、環境配慮も打ち出す。サトウキビを原料に作られた「バイオPET」を容器に採用。容器に使うプラスチック量も従来の3分の1ほどに削減した。これにより年間のCO2排出量を約300トン削減できるという。

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