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ハウス食品グループ 独自乳酸菌の拡販へ、専用サプリで通販にも本腰

2018年 8月16日 11:07

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 ハウス食品グループが独自乳酸菌を配合した健康食品の販売に本腰を入れ始めた。同社で独自に培養、生産する免疫賦活力に優れた乳酸菌を配合した乳酸菌関連製品を8月13日から発売した。通販展開も強化していく考えで、通販専用サプリメントを展開。今後、インフォマーシャル展開も視野に入れ拡販を強化していく。ハウス食品グループでは研究開発に長期間をかけて効果を検証してきた独自の乳酸菌を今後の収益の柱の1つとして戦略的に育成・拡販していく考えで、今後、大規模な広告宣伝を行い、素材認知度を高め、店頭販売や通販などのBtoCチャネルを軸に、メーカーらに機能性素材や飼料添加剤として販売するBtoBチャネルも強化し、乳酸菌関連事業全体で3年後をメドに年間70億円規模の売り上げを目指す考え。

 ハウス食品グループでは子会社で健康食品の製造販売を行うハウスウェルネスフーズが長年研究してきた東南アジアの発酵保存食から発見されたという乳酸菌株から培養した他の乳酸菌よりも免疫賦活効果が高く、風邪や歯周病の予防や改善に効果があるなどのエビデンスを持った「乳酸菌L‐137」を配合した各種製品の販売を開始した。

 「まもり高める乳酸菌L‐137」(=写真㊦)という製品ブランドで、8月13日から通常の食事や飲み物に混ぜて摂取するパウダースティック(税別700円=10本入り、同2000円=30本入り)とヨーグルト風味のドリンク(税込190円=120ミリリットル入り)を、9月10日からはゼリータイプ(同190円=180グラム)を販売する。加えて、ハウス食品が展開する食品に同乳酸菌を配合した製品も展開。カレールー「まもり高める乳酸菌L‐137 バーモントカレー」やスナック菓子「とんがりコーンスイート塩キャラメル味(乳酸菌入り)」、即席デザート製品「乳酸菌フルーチェイチゴ」、即席めん「うまかっちゃん鶏だしとんこつ(乳酸菌入り)」も8月13日から販売する。

 これらの製品は店頭販売を軸にハウスウェルネスフーズが運営する通販サイト「ハウスダイレクト」でも販売していくが、これらとは別に通販専用商品として1日1粒を目安に摂取する「まもり高める乳酸菌L‐137 サプリメント」(30粒入り)を同じく8月13日から発売した。価格は税込2700円。定期販売では最大15%引きで、また初回購入者限定で半額で販売する。同商品は通販サイトで販売していくが、拡販を図るために「今後、インフォマーシャル展開もやっていこうと考えている」(ハウスウェルネスフーズの曽我恒太郎乳酸菌事業部長)としており、乳酸菌関連商品の発売を機に、これまで独自商品が少なく、いまだ年間5億円弱にとどまる自社通販の売り上げ拡大にもつなげたい考えのようだ。

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 同社では乳酸菌関連商品の発売にあわせて今後、「(乳酸菌L‐137の)力や効果、エビデンスをお客様に理解頂くため、かなりのマーケティングコストを投下していく」(広浦社長)としており、広告宣伝を強化していく考え。一環として俳優の鈴木亮平さんを「まもり高める乳酸菌L‐137」のイメージキャラクターとして起用して、8月13日からはテレビCMの放映も開始している。

 競合も多い乳酸菌関連市場に参入した狙いと勝算について広浦社長(=写真㊤)は「"免疫"をキーとした健康作りという乳酸菌の市場はまだ完全にできあがっていないとみている。現状の乳酸菌市場に参入しそこでシェアをとっていくという考え方ではなく、新しい乳酸菌のマーケットを作っていきたい」とし、今回、新たに展開を開始したBtoCチャネルを中心に、主に海外の健食メーカーなどに向けた機能性素材や国内外の畜水産生産者に向けた飼料添加剤としてすでに2011年ころから供給を始めており、現在、3~4億円程度の売り上げとなっているというBtoBチャネルでもさらに拡販を強化し、乳酸菌関連事業全体で2021年3月期には70億円、24年3月期には100億円の年間売り上げを目指したい考え。

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