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東急電鉄 地域特化型のECを強化、「東急ベル」のサービス拡充し沿線情報誌のEC等開設へ

2018年10月25日 10:27

 東京急行電鉄は、東急線沿線の生活者にハウスクリーニングや家事代行などの"家ナカ"サービスや商品を届けるホーム・コンビニエンスサービス「東急ベル」で地域特化型の通販サービスを強化する。

 消費のデジタルシフトに対応し、これまで東急ベルが担っていた東急ストアのネットスーパー「東急ストア/プレッセネットスーパー」に加え、来年1月下旬には東急線沿線の魅力的な店の紹介や商品販売といった沿線ならではのライフスタイルを提案する通販サイト「サルースオンラインマーケット」と、東急ストアと東急百貨店のギフトを一括購入できる「ギフト日和 バイ 東急ベル」を新設し、3ショップで構成する総合ECサービスを始動する。

 「サルースオンラインマーケット」は、月間23万部を発行し、これまで約2500店の店舗を紹介してきた沿線情報誌「サルース」ブランドを掲げた通販サイトで、過去掲載商品の販売に加え、各ショップとタイアップしたオリジナル商品の開発を推進することで、地産地消のライフスタイルを提案する。また、沿線生活者と地方の隠れた特産品・生産者をつなぐ「地域応援プロジェクト(仮称)」も立ち上げ、コラボ企画などを通じた独自価値を提供するという。

 幅広い商材をワンストップで購入できる気軽さやオリジナル商品に出会える特別感、短時間配送などを強みに利用者を開拓。沿線店舗には配送を東急ベルが担うことで、より多くの消費者とつながる機会を提供し、地産地消の促進と沿線地域の活性化を図るとする。

 総合ECサービスの強化に向けては、既存の顧客データベースはネットスーパーとその他サービスで顧客情報が分断されているが、多様化するサービスの利用履歴や問い合わせ内容などの会員情報を一元管理することで、顧客の問い合わせに迅速に対応していく。

 また、東急グループはスーパーや百貨店、商業施設など沿線に多くの実店舗を持つ利点を生かし、リアル拠点とネットサービスの融合にも取り組む考えで、来年2月には店舗のイベントスペースを活用した試験運用をスタートし、"五感で楽しむ"新たなショールーミング型店舗の開発を進める予定だ。

 なお、イッツ・コミュニケーションズが運営するお取り寄せの通販サイト「ポニッツショッピング」は「サルースオンラインマーケット」に事業統合する計画で、「ポニッツショッピング」での販売は来年1月15日に終了する予定という。

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