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ベルーナ 若年ファッションブランドを刷新

2019年 1月17日 10:20

 ベルーナは1月9日、若年層向けファッションブランドを刷新した。名称をこれまでの「リュリュ」から「ジーラ」に変更。ターゲットも、これまでの”赤文字系”から幅広い層を狙うように変えたほか、価格も引き下げた。業績が好調に推移する同社だが、若年層向け事業は低迷しており、ブランドの刷新でテコ入れを図る。

 同社では刷新した理由について、同社経営企画室では「リュリュがカタログ創刊から20周年を迎えたタイミングであることと、コンサバファッションなどの赤文字系が縮小傾向にあるため、より時代に即したブランドに変えることで多くの消費者に利用してもらいたいと考えた」と説明する。ブランドのロゴをシンプルなデサインに変更し、フォントの色もピンクから黒にしている。

 ブランド名の「ジーラ」(画像はカタログの表紙)は、「Gee! Radiant.(凄い輝き)」から採用。「身にまとうだけで1日中幸せを感じられるような、全ての女性が生き生きと輝く洋服を届けたい」という意味を込めた。

 これまでのリュリュでは「細かいテイストが違うだけで、見かけは似ているものもあった」(経営企画室)が、ジーラではこうしたアイテムを減らし、幅広いテイストの商品を扱うようにした。さまざまなシーンで使えるように、カジュアルなアイテムや、トレンドを意識したアイテムなども販売している。

 価格についても、これまでは中心となる価格は2990円だったが、1990円に下げている。より手頃に購入できるアイテムを増やした。また、高見え(実際の価格からは想像できない高級感のあるアイテム)することを意識し、商品の作り方やカタログの見せ方も変えた。同社では「価格が安いだけではない点を訴求していきたい」(同)とする。

 1月に発行した春号カタログからブランドを刷新。ネット販売については、現在リュリュの通販サイトは他社ブランド商品も取り扱う仮想モールとなっており、ジーラの商品は仮想モールにおける一つのブランドとして販売する形になる。

 リュリュの今中間期売上高は、前期比約34%減の21億4700万円と不振だった。ブランド刷新に際して「テレビCMの放映などは予定していない」(同)とするが、ターゲット層を拡大することで、若年層向け事業の巻き返しを図る構えだ。
 
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