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【LINEのポイント付与サービス㊥】 新規率は平均10~15%、商品をフックに利用を促進

2019年 4月 4日 13:15

 前回とりあげたLINEの集客サービス「ショッピングゴー」は実店舗向けのものだが、通販サイトにアフィリエイト型の送客サービスとして提供しているのが「LINEショッピング」だ。同サービスは新規顧客率の高さが特徴。利用サイトから商品データの提供を受けサービス内での検索や比較の精度を高め、ユーザーの満足度向上を図っている。

 LINEショッピングは2017年6月に開始。現在、大手を中心に260の通販サイトと仮想モールが参加。会員数は2500万人を超えている。直近の四半期(1~3月)取扱高は前四半期比で16%増加。今期(19年12月期)は取扱高で1000億円に達するもよう。

 ユーザーが同サービスを経由して通販サイトで商品を購入すると当該サイトのポイントに加え、LINEポイントも付与。これによりサイトへの送客を促す。強みは「LINE」が持つ集客力だが、他のアフィリエイトやポイントサイトなどとの大きな違いは、トラフィックの多くが「LINE」内からという点だろう。

 「LINE」内のウォレットタブや公式アカウントなどの自社サービスを通じてユーザーを集客できるため、リスティングやディスプレイ広告に頼る必要がない。通販サイトの集客手法とバッティングしないので、ユーザーが重なりにくい。結果的にLINEショッピング経由で送客したユーザーの新規率が高くなる。

 LINEのショッピングサービスチームマネージャー田村翔平氏(写真㊦)は「集客方法やユーザー層が違うため1つのマーケティングメディアのようなイメージと捉えてもらっている」と説明する。田村氏によると、LINEショッピング経由で通販サイトに訪れたユーザーのうち新規の割合は平均10~15%程度。高い場合は「40%を超えることもある」(田村氏)という。

 LINEショッピングの利用者は女性が79%で男性が21%、年齢層では25~44歳がメインとなる。売れ筋はアパレルや日曜品など。

 ユーザーがLINEショッピングを使う理由はポイントの獲得が大きいが、それ以外の価値も提供する。通常のアフィリエイトは外部の通販サイトに遷移させるだけだが、LINEショッピングでは各出店サイトが扱っている商品の検索や比較に対応。ユーザーは仮想モールで買い物するようにLINEショッピング内で「お得商品を探したり楽しみながらショッピングできる」(同)。こうした独自の購買体験も同サービスの売りとなってきている。

 この取り組みを進めるために出店サイト側から商品データの提供を受けている。LINEショッピングでは最終的な購買の段階で通販サイトに遷移させるため、データをとれない。そこで各サイトから購買データなどをフィードバックしてもらうことで、商品ごとの検索や比較ができるようにしている。出店サイト側は商品力があれば、検索などから新規の顧客に購入されることになる。実際に「商品軸経由の新規率は高い」(同)とのこと。

 このようにLINEでは商品をフックにした集客に注力している。今後はセール商品と連携したLINEショッピング独自のセール企画なども計画。アフィリエイトでありながら仮想モールのような独自のポジションを作りつつある。(つづく)

 
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