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楽天 「グルメ甲子園」を開催、500店が参加、新規流入に期待

2019年 8月 1日 13:17

 楽天は7月26日、仮想モール「楽天市場」で食品を扱う店舗が売り上げを競うイベント「グルメ甲子園2019」を開始した。500店舗が参加するもので、売り上げ金額や個数などから、同社が総合的に判断して順位を決める。より多くの店舗を知ってもらうために、ユーザーにはクーポンを配布して買い物を促す。参加店舗にとっては、新規ユーザーの獲得が期待できる。

 全国を北海道・東北、関東、中部、近畿、中国・四国・九州・沖縄の5地区に分けて、それぞれ約100店舗ずつ、合計500店舗が参加する。8月2日までが予選となっており、各地域から上位3店舗が決勝に進出。決勝は16日~22日まで開催され、結果は28日に発表される。1~3位の店舗のほか、特別賞の受賞店舗も告知する。

 同社では2015年、「楽天市場甲子園」として、ジャンルで区切った店舗対抗型の企画を実施した。今回はジャンルをグルメに絞り、参加店舗数も500店まで拡大する。

 同社コマースカンパニーマーケットプレイス事業ECコンサルティング部の小野由衣ヴァイスジェネラルマネージャーは「4年前に開催したイベントの結果を見ると、参加店舗への新規ユーザーの来店数、購入ともに増加した。新しいグルメ商品と消費者との出会いの場になるのではないか」と意気込む。

 参加店舗は1商品を選び、特設サイトに掲載する。商品価格は店舗によってまちまちで、60%程度が3000円未満だが、1万円を超える商品を出品する店舗もあるという。特設サイトのトップページからは各地区の予選ページにリンクされており、「途中経過」として各地区の上位10商品までがランキング形式で掲載される。店舗はこうした途中経過を受けて、独自にポイントを増量したり、SNSでアピールしたり、予選を勝ち抜くための販促を行うことも可能だ。

 予選のキャンペーンとしては、参加全店舗で使える税込6000円以上の購入で300円割引となるクーポン、同4000円以上の購入で200円割引となるクーポン、同2000円以上で100円割引となるクーポンを配布。それぞれ1人3回まで利用可能となっており、多くの店舗での購入を促す狙い。

 また決勝では、エントリーしたユーザーのうち、抽選で300名に購入金額分のポイントバック(上限は5000ポイント)するキャンペーンも実施する。イベントのトップページにおいては、予選を勝ち抜いた15店舗の商品が並ぶ予定で、「楽天市場のトップページなどからの流入や動線を確保するなど、当社としても全面的に集客のバックアップしたい」(同社市場編成部コンテンツデザイン課ジャンルコンテンツグループの飯田美紀ヴァイスマネージャー=写真㊨)とする。

 2018年の「ショップ・オブ・ザ・イヤー」を食品ジャンルで受賞した15店舗のうち11店舗が参加するなど、有名店も多く出場する。予選への参加は先着順で「過去の経験から集客効果があることを知っている店舗も多く、告知をしてから3日くらいで枠が埋まった」(小野ヴァイスジェネラルマネージャー=写真㊧)という。
 
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