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アスクルの「ロハコ」 “PBパン”を発売、敷島製パンらと共同開発、出荷日に解凍し配送

2019年10月 3日 13:15

 アスクルは9月24日から、運営する日用品通販サイト「ロハコ」でプライベートブランド(PB)の食パンの販売を開始した。敷島製パンらと共同開発したもので製造後、すぐに冷凍。顧客からの注文に合わせて配送日に食べられるよう解凍し、届ける。まずは食パンのほか、バゲットなど4種類(=写真)を展開し、売れ行きなどをみながらラインアップを拡充していく考え。売り上げ目標などは明らかにしていないが、すでに展開中の”PB米”の売れ行きがよいことから、同様に主食系PBであるPBパンについても一定の売り上げを期待しているようだ。

 販売を開始したPBパン「LPHACO BREAD(ロハコブレッド)」は敷島製パン(パスコ)およびタカキフードサービスパートナーズと共同で企画開発したもので第一弾として「耳までおいしいやわらか食パン北海道ミルク仕込み」「耳までおいしいやわらか食パンしっとり豆乳仕立て」(ともに税込358円)の食パン2種と「国産小麦の石窯パン長時間低温発酵バゲット」(税込238円)と「国産小麦の石窯パンいちじくのプチブール」(同278円)のハードパン2種の合計4種類となる。

 食パンはしっとりしたソフトな食感になるよう原材料の配合からこね・発酵・焼成までこだわった独自製法で製造。また、水を一切使用せず牛乳や豆乳を配合したことで甘みやコクが感じられ、トーストしなくてもおいしく、また、耳まで食べられる柔らかさが特徴だという。ハードパンは国産小麦を使用し、さらに小麦の配合や挽き方にも細かくこだわりつつ、生地を低温で長時間、発酵させることで小麦本来のうまみを引き出し、さらに石板炉床のオープンを使い焼き上げ、表面は香ばしく中はふっくらと仕上げているという。

 パンは焼きあがり後、すぐに冷凍。埼玉・日高の物流拠点「アスクルバリューセンター(AVC)日高」内に冷凍のまま在庫し、当日の午前8時まで受注した分のみを同センター内の定温庫で温度管理しながら解凍し、当該日中に出荷、出荷日翌日中に顧客まで配送する流れ。解凍して配送完了後の消費期限は3日間となる。なお、パンの販売エリアはAVC日高から1日で配送できる地域の限定したため、スタート時点では東北、関東、関西の26都府県で北海道や九州、沖縄は対象外となるが、PBパンを在庫・解凍できる物流拠点を増やすなどし、順次、対象エリアを広げていきたい考え。

 同社によれば顧客からのニーズを受けて今年2月から、「ロハコ」でパンの販売に着手。通常のパンでは消費期限が短く、在庫できないため、市販の消費期限の長いロングライフパンの販売を始めたが、「(顧客から)たくさんの注文を頂いた」と一定の受注数もあり、好評だったことから、一歩踏み込み、独自企画のパンを展開することにしたという。

 今後、顧客からのニーズや要望に応じてラインアップを増やしていく考え。また、「ロハコ」では出荷日当日に精米し、配送するPB米「ろはこ米」をすでに販売中で売れ行きもよく、また、同商品を入り口に、他の日用品などの受注を呼び込むトラフィックビルダーとしても機能している模様だが、主食系PB商品の第2弾ともいえる「ロハコブレッド」でも単体の売り上げはもちろん、トラフィックビルダーとしても期待をしているようだ。

 なお、「ロハコブレッド」発売後の初動については「予想を上回るペースで販売を伸ばしている。人気は『耳までおいしいやわらか食パン北海道ミルク仕込み』『国産小麦の石窯パン長時間低温発酵バゲット』となっている」(同社)としている。
 
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