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メルカリと日本郵便 中間サイズの箱を提供、「メルカリ」用に運賃375円で

2019年10月17日 16:10

 メルカリと日本郵便は10月16日、フリマアプリ「メルカリ」向けに新しい配送サービスを始めた。両社は「メルカリ」向けの配送サービス「ゆうゆうメルカリ便」を提供しており、ポスト投函型の「ゆうパケット」と宅配便の「ゆうパック」を展開していた。新サービスは中間サイズの箱を用意し、「メルカリ」向けに運賃を375円で提供する。

 開始した配送サービスは「ゆうパケットプラス」。同サービスの専用箱のサイズは長さ24センチメートル×幅17センチメートル×厚さ7センチメートルで、重さは2キログラムまで。「メルカリ」のユーザーに特化し、運賃は税込375円。専用箱は全国の郵便局やローソン、「メルカリストア」を通じて同65円で販売する。

 利用方法は、「メルカリ」の出品時に配送方法から「ゆうゆうメルカリ便」を選択。販売後に出品者が「メルカリ」の取引画面の発送方法で「ゆうパケットプラス」を選ぶ。専用箱を購入して商品を梱包し、郵便局かローソンで送り状を発行して発送するという流れ。

 両社は2017年6月から「ゆうゆうメルカリ便」を提供。A4サイズで厚さ3センチメートル以内の「ゆうパケット」は全国一律175円、「ゆうパック」はサイズ別に700円から商品を発送することができる。

 日本郵便の郵便・物流営業部長の大角聡氏によると、「(両サービスの)中間サイズとなる配送サービスの提供がなく、求める声が多かった」という。そこで今回の「ゆうパケットプラス」の投入に至ったようだ。

 メルカリのビジネスオペレーション役員の野辺一也氏は「ゆうパケット」の利用者が多く評価も高いとしつつ、無理矢理「ゆうパケット」に詰めると商品が破損するリスクが高まるものもあったと説明する。その結果、購入がキャンセルになることもあるという。

 その上で「配達の負担を増やさずに、お客様の選択肢を増やせないか」(野辺氏)と両社で協議を重ねてきたようだ。

 メルカリでは新たなサイズの箱では「メルカリ」で取り扱いの多いアパレルのほか、食器などの利用を想定している。
 
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