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わかさ生活 「eスポーツ」を支援、若い世代へブランド認知図る

2019年10月28日 13:15

 わかさ生活がスポーツ分野で企業の認知を図っている。女子プロ野球リーグのスポンサーとして知られるが、マラソンやトライアスロンの大会協賛なども積極的に行う。今年1月には、新たにゲームの競技化を進める日本eスポーツ連合のスポンサーになった。主要顧客層は50~60代だが、スポーツを通じ、若い世代へのブランド浸透を進める。

 「eスポーツ」の競技人口は世界で1億6500万人いるとされる。観戦者を含めると約4億人。一方、長時間の目の酷使が視機能に与える影響は明らかになっていない。

 10月16日には、慶應義塾大学医学部の坪田一男教授らと、eスポーツが視機能に与える影響に関する共同研究を始めた。プロ選手と一般のゲームユーザーの比較から、視機能に与える影響や、サプリメント摂取による変化、目の筋肉を鍛えるビジョントレーニングの有効性に関する研究を行うことを検討する。

 今年1月には、「eスポーツ」の大会にブースを出展してサンプル配布や目のマッサージを実施。6月からは「eスポーツ」の専門学科を持つ専門学校とも提携し、月1回、ビジョントレーニングの資格を持つ社員が目のケアの重要性などを伝える授業も始めている。展開を通じてブランドの認知を図りつつ、潜在顧客にアプローチする。

 わかさ生活は2010年、女子プロ野球リーズを創設した。以降、トライアスロン大会に協賛したり、最近では大相撲の京都場所にブースを出展して認知を図るなど競技の積極的なサポートを行う。ブースでは、アイケア関連の健康食品だけでなく、疲労のケアが期待できるゼリー飲料「ボディリカバリー」の認知も図る。

 2020年の東京オリンピックを前に、国内のスポーツ熱は高まっている。あるスポーツ関係者は、「大会では選手が協賛企業のブースを必ず通って会場入りするように設計するなど工夫している」と話す。企業のブランド認知を図る場として、スポーツが注目され始めている。
 
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