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ロコンド 購入率向上へアプリ改修、オリジナルブランドも強化

2020年 1月23日 13:50

 ロコンドは、収益力強化に向けて主力のEC事業およびプラットフォーム事業、ブランド事業で新たな取り組みを始める。

 EC事業については、前期(2019年2月期)からテレビCMへの投資を開始。前期は1年間でCM費用に12億円弱を投じた。今期は第3四半期(3~11月)までのCM費用が6億円強で、当該期から徐々にCM費用を抑制している。

 「ロコンド」の認知度は昨年3月時点の調査で、とくに関東のF2層で高い認知度となったが、購入率の面で課題が残るため、今期はブラウザと比べて購入率が高いスマホアプリのUI/UX改善に注力。とくに検索機能を改修したことで、アプリの購入率はブラウザと比較して19年1月時点の2・5倍強から12月には同3・5倍以上に上昇しているという。

 加えて、今年からは販売促進策の一環として「ロコンド」内のコンテンツ制作を強化。第1弾は、モデルが新作を着用して踊って見せる「踊る!新作受注会」を1月21日にスタートし、毎週、新コンテンツをアップしていく。

 プラットフォーム事業については、4月から新倉庫(ロコポート2)に移転を開始。保管能力の拡大に加え、入庫レーンの自動化にも着手する。また、保管能力の拡大に伴い、取引先ブランドとの在庫一元化を加速し、範囲を卸用在庫にも広げるほか、他社ECモール向けの在庫連携も開発中という。

 ロコンドは4月に千葉県八千代市内のロコポート1をから同市内のロコポート2(約5万2800平方メートル)に移転。その後、21年1月に同市内のロコポート3に約2万8050平方メートル、3月に約5万6100平方メートルと段階的に倉庫面積を拡張し、現状の2・8倍(約13万6950平方メートル)の保管能力を確保する。

 ブランド事業では昨年秋にスタートし、完全子会社のミスズコーポレーションが手がけるロコンド限定ブランド「ビオラアンドエマ」が好調という(画像)。同ブランドは本革使用でメードインジャパンのパンプスなどを買いやすい価格で提供しており、予想以上に売れていることから、20年春夏シーズンからは展開型数を増やすほか、ミスズが持つ百貨店チャネルでも販売を始める。

 また、芸能人やインスタグラマー、ユーチューバーとのD2Cブランド開発プロジェクトを始動しており、20年春夏から複数のオリジナルシューズブランドを開始する予定だ。
 
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