ハースト婦人画報社は2月21日、フィットネスを中心にヘルシーなライフスタイル情報を発信するデジタルメディア「ウィメンズヘルス」が独自目線で選んだ商品を販売するサイトを、通販サイト「エル・ショップ」内に開設した(画像)。

　「ウィメンズヘルス」は世界50カ国以上で展開する女性向けのライフスタイルメディアで、日本では17年にオンラインに特化してスタート。”運を動かす。私を変える。”をテーマに健康志向の女性に向けて情報を発信してきた。5月に創刊3周年を迎えるのに当たり、これまでに培ったフィットネス、ウェルネスに関する情報や知見を多くの人に届ける施策を模索。その一環として同メディアのEC展開を始めることになった。

　同社では「エル・ショップ」内に「ウィメンズヘルスセレクトショップ」をオープン。まずはヨガウエアと雑貨の販売からスタートし、今後はトレーニングウエアなどのアパレル商品、ボディケアコスメなどの化粧品、近年話題の月経カップなどのトイレタリー商品から、プロテインやサプリメントといった食品まで幅広く取り扱う予定だ。

　ECチャネルを開設することで、女性の悩みや不安を解消するソリューションとして注目される”フェムテック”の領域において、従来の情報でのアプローチに加え、情報を具現化するリアルソリューションの提供を実現するという。

　同社調査では「ウィメンズヘルス」で知った商品やサービスについて約8割のユーザーがネットで調べ、4人に1人が購入した経験があるという。加えて、トレーニングウエアやコスメなどを購入する際にECを利用する傾向も顕著であることから、ECの開始はユーザーの特性や購買行動に寄り添い、満足度の向上につながるとしている。

　なお、同社のEC事業は「エル・ショップ」と、こだわりのお取り寄せ商品を扱う「婦人画報のお取り寄せ」の2サイトを運営し、売上高の約30%を占める基幹事業のひとつに成長しており、今回の取り組みでEC事業のさらなる強化にもつなげる。