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ZINUS JAPAN ベッドマットレスが好調、圧縮技術で物流コスト低減

2020年 6月 4日 07:54

 寝具や家具類の製造・販売を手がけているZINUS(ジヌス)の日本支社であるZINUS JAPAN(=ジヌスジャパン)は、昨年7月より日本でベッドマットレス(画像)のネット販売を開始した。

 韓国に本拠を置く同社グループは、中国やインドネシアなどに合計面積で約56万5000平方メートルの製造工場を運営しており、米国などで自社ブランドのマットレスや家具の販売を展開。昨年より日本ではアマゾンを通じてベッド用マットレスのネット販売を開始した。

 主力商品であるウレタンフォームの低反発マットレスに関して、最大の特徴は独自の圧縮技術により、3辺合計180センチメートル以下の荷姿に圧縮して、段ボールで配送するという配送方法。大型荷物の運賃値上げが続く中、同技術により配送コストを削減し、他社との差別化を図ることができるという。同社の場合、2層、3層など複数構造のマットレスのラインアップが多いが、圧縮加工後も問題なく元の形状に復元するという。

 また、価格帯については9000円~4万円前後と比較的低価格帯のラインアップで展開(今後、発売予定も含む)。発売から約1年が経過した、日本での販売状況については、アマゾンのベッドマットレスカテゴリーにおいて常時ベスト10にランクインするまで成長。当初は20代~30代の若年層などの新生活に関連した需要を見込んでいたが、それだけではなく、子供向けに購入するファミリー需要も獲得できているという。「品質が良く、手ごろな価格なので売れている。日本ではまだそこまで大きい市場ではないが、これからの新たな成長カテゴリーになると思う」(同社)とした。

 まずはマットレス商品の品揃えを拡大していくことを念頭に置いているが、今後はソファやベッドルーム周辺のインテリアなどに横展開することも視野に入れている。マットレスと同様にコンパクトな荷姿で配送し、組み立て作業も容易にできるような仕様を想定している。

 そのほか、自社通販サイトの開設や他の仮想モールへの出店も検討。リアルでのショールームも開設して販促をかけていくことも考えている。日本事業については3、4年目をめどに10億円以上の売り上げにすることを目指している。
 
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