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ハーバー研究所 障害者の就労支援再開、オンライン講座、構成を工夫

2020年 8月 6日 10:33

 ハーバー研究所は8月11日、障害のある人を対象にした就労支援講座を再開する。新型コロナウイルス感染症対策のため、3月以降、休止していた。オンライン講座で実施する。対象には、聴覚や視覚に障害がある人も含まれ、一般的なオンライン講座と異なる設計の難しさがある。講座開催への問い合わせが多く寄せられており、オンラインで実施可能なプログラム構成を検討していた。

 障害のある人の就労支援を行うエイブルアート・カンパニーと共同で行うもの。09年12月に「身だしなみの基本とスキンケア&メイク講座」を開始。要望を受けて男性向けスキンケア講座、支援者を対象にしたコーチング講座も開設。開催数は、累計130回。受講者は1783人に上る(今年7月末時点)。

 オンラインでは、受講者にユーチューブのURLを配信。3カ月間視聴できるようにする。聴覚や視覚に障害のある人など障害の程度に幅広く対応するため、日本女子大学の小山聡子教授(人間社会学部社会福祉学科)の監修のもと、構成や説明方法を工夫した。

 講座(=画像、約70分、受講料・税込1540円)は、講師を同社の教育トレーナーが務める。講師の言葉をテロップで流したり、漢字が読めない人向けの「漢字のルビ対応」やイラストを活用。「対面のようにその場でフォロ―することが難しい」(同社)として、使用方法や順序を音声や動画、文字で細かく説明する。

 教材もテキストや、あらかじめ使用順序の番号等がついた化粧品を事前に送付。福祉関係者や家族など支援者が見守る中、受講者自らスキンケアやメークが行えるようサポートする。

 従来の対面型講座は、首都圏の開催に限られていた。地方からも開催の要望が寄せられており、オンラインでは、全国から受講が可能になった。

 対面型の講座と異なる設計のため、まずは、基本講座からオンラインで再開。検証を行い、ビジネスマナー講座や、支援者向けコーチング講座の再開も検討していく。

 
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