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ユーグレナなど3社 キューサイを買収、ノウハウ共有で企業価値向上へ

2020年12月17日 10:20

 ユーグレナ、アドバンテッジパートナーズ(以下、APファンド)、東京センチュリーの3社は12月15日、健康食品通販大手、キューサイの全株式を取得すると発表した。3社が持つリソースの活用でキューサイの事業構造の転換を推進。企業価値の向上を図る。
 
 3社が出資する特別目的会社、Q―Partnersを通じてコカ・コーラ・ボトラーズジャパンホールディングスが保有する全株式を取得する。

 Q―Partnersへの出資比率は、ユーグレナが30億円(12・84%)、APファンドが約157億円(67・22%)、東京センチュリーが約47億円(19・94%)。

 株式の譲渡額は、企業価値420億円からキューサイの連結純有利子負債の調整を行い確定。数百億円になるとみられる。コカ・コーラは譲渡により、約120億円の売却益の発生を見込む。株式譲渡は1月29日を予定。

 ユーグレナは、キューサイの企業価値向上の加速、シナジー創出を目的に1年以内にQ―Partnersに対する出資比率を最大49%まで高め、連結子会社化する方針。キューサイと事業の類似性、親和性が高く、互いの強みを活かし成長を加速できると判断した。

 キューサイは約37万人の顧客基盤を持ち、テレビ通販やコールセンター、商品開発で通販の知見がある。これを吸収しつつ、キューサイの顧客層へのクロスセルなど事業連携を進める。物流やコールセンター、システムなどバックオフィス機能の連携によるコストシナジーも創出する。

 顧客基盤は、キューサイは60代以降が中心。ユーグレナは近年、デジタルマーケティングの活用で30~40代の女性層を中心に顧客基盤を構築する。ユーグレナが持つデジタルマーケティングの知見を活用することで、キューサイにおいて50~60代のプレシニア層の開拓を進める。また、ESGやSDGs領域の知見を活用して、ブランディングも強化する。

 キューサイは昨年、ケール事業を軸に成長を図る方針を打ち出した。これら方針の維持や、経営体制の刷新は「現時点で未定」(ユーグレナ)とする。

 キューサイの19年12月期の売上高は、前年比9%減の約249億円、純利益は58%減の13億円だった。2010年に約360億円でコカ・コーラウエスト(当時)が買収。18年に売上高560億円を目標に掲げたが未達だった。両社の協業も「ミニッツメイド」ブランドにおける青汁入り飲料の展開などに限られていた。
 
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