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CRMツール「アクションリンク」 顧客分析機能、無償提供、リピート施策の無料相談も

2022年 2月 3日 12:59

 通販向けの広告代理事業を行うアドブレイブは2月1日から、展開する通販事業者向けCRMツール「アクションリンク」の機能で、顧客の購買行動などを分析できる「顧客リピート分析機能」の無料提供を開始した。同社では顧客分析機能を無償提供することで「アクションリンク」の新規利用社の獲得を進めたい考え。

 顧客リピート分析機能は利用事業者のCSVデータと連動させることで、新規・リピートごとの売り上げや顧客数の月次推移やLTV、リピート率、年間利用回数などのKPIの時系列推移、商品別、回数別の継続率や離脱率などの分析、RFM分析など顧客行動やリピート状況などの全体像が分析できるもの。

 これまで有償サービスである「アクションリンク」の1つの機能だったが、「アクセス解析であれば”グーグルアナリティクス”という無料分析ツールがあるが、CRMツールで無料ツールはないために、リピート対策をしたいと思っても、その前提となる『どんな商品がどの程度買われていて、どの程度、リピート率があり、LTVがどの程度なのか』など”現状の把握”ができていない事業者が多い」(中村隆嗣執行役員)ことから、まずは自社を取り巻く状況を知ってもらいたいと通販実施企業への無償提供を決めたという。なお、無償提供するのは「顧客リピート分析機能」のみで、メールやLINEでのメッセージ配信は有償の「アクションリンク」でのみとなる。

 同機能を利用したい事業者は「アクションリンク」のウェブサイト内の「無料アカウントを開設」をクリックし、その後、担当者から送信される顧客数や注文件数などの質問メールに返答したのちにアカウントが発行され、同ツールを利用できるようになる。無償利用可能な顧客数は2万件まで。それ以上の場合は別途、見積もりが必要。

 「顧客リピート分析機能」の無償提供開始に合わせて、2月末まで、同機能の使い方や分析した情報をどう施策に落とし込んでいくのかなどの相談を無料で受け付けるキャンペーンを実施する。「機能を使うだけでは効果的な分析の仕方や分析結果からどこに課題があり、どういった施策をすべきかなどが分からない場合も多い。一緒に分析結果を見ながら効果的な施策を提案する」(同)という。

 「アクションリンク」は顧客属性や購買履歴、ウェブ閲覧履歴などのデータを活用したシナリオ配信や機械学習を用いたレコメンド生成、メッセージへの自動差し込みを行えるようになるほか、通販サイト内の買い物カゴに商品を入れながらも購入に至らなかった商品を自動抽出して当該顧客に訴求する「カゴ落ちフォロー」など同社が”鉄板シナリオ”と呼ぶ全業種に共通して最も売上拡大につながる効果的な施策を簡単に始めることができるようになるCRMツール。

 競合ツールに比べて操作性がよく、活用するための工数も少ないことから総合通販事業者を中心に利用する通販事業者が増えているという。

 
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