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ファブリックトウキョウ 渋谷モディ店をリニューアル、車いすでも利用しやすい店に

2022年 3月24日 11:30

 オーダーメードスーツなどを手がけるFABRIC TOKYO(ファブリックトウキョウ)は3月17日、丸井グループが運営する渋谷モディをD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)をテーマにリニューアルオープンするのに合わせて、同店で展開する「ファブリックトウキョウ」の店舗をバリアフリーに刷新した。

 当該店はこれまでも性別を問わないというコンセプトのもと、「オールジェンダーストア」として運営してきたが、性別だけでなく障がいのある人や体型に個性のある人にも利用できる場を目指してリニューアルした。

 今回の店舗刷新では、”ともに作る”ことを重視。実際に利用する顧客の視点に立った店作りを目指し、パラアイスホッケー銀メダリストの上原大祐氏が店舗の設計段階から監修し、車いすの来店者でも快適に、楽しくオーダーメードを体験できるようにした。

 具体的には、大きな車いすでも回転できる十分なスペースに、接触を防ぐための店内のドアノブなど突起物を排除したほか、車輪が当たらないように机の形状を最適化するなど、健常者では想像しづらい視点を細部まで取り入れた(画像(上))。

 また、車いすでもスムーズな出入りや着替えができるフィッティングルームを完備。横になった状態で全身をチェックできるように天井にも鏡を設置したという(画像(下))。

 今後はあらゆる面でのオール・インクルーシブ化を目指し、これまでは対応できなかった体型に適したパターンの開発や、パラアスリートとコラボした商品やイベントの企画などに継続的に取り組む考え。

 なお、ファブリックトウキョウでは、知的障がいのあるアーティストの作品を世に出している福祉実験ユニット、ヘラルボニーとのコラボアイテムプロジェクトを始動。第1弾としてヘラルボニーが契約する3人の作家によるアートを裏地に使用したジャケットを制作し、3月17日から渋谷モディの店舗で先行予約の受け付けをスタートした。

 
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