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楽天 3年ぶり名古屋市で「うまいもの大会」、55店中初出店が21店

2022年10月27日 11:00

 楽天グループは10月19~25日の7日間、名古屋市の百貨店「ジェイアール名古屋タカシマヤ」の催事場において、運営する仮想モール「楽天市場」の人気グルメ店を集めた物産展「楽天うまいもの大会」を3年ぶりに開催した。

 










 「うまいもの大会」は2010年に東京で初開催したイベントで、名古屋での開催は9回目。コロナ禍の影響もあり、19年以来の開催となった。55店舗が出店し、約1000商品を販売。コロナ対策で通路幅を以前より広く取っていることもあり、店舗数は前回より約15店減少している。会場には初日となる19日の午前中から多数の消費者が詰めかけた。特に7年連続売り上げ1位となっている、「おいもや」のブースには、干し芋を求める消費者が行列を作った。

 店舗コミュニケーション推進課ヴァイスシニアマネージャーの中川智広氏(=顔写真)は「店舗から『今年はやらないのか』という問い合わせがたくさん来ていた中で、ようやく開催できて嬉しく思う。何を消費者に届けようかと考えて、久々にイベントを開けることへの感謝や、うまいもの大会の歴史を振り返る良いタイミングではないか」と話す。

 これまでは出店する店舗が一堂に会する説明会を開いていたが、今回はオンラインでの打ち合わせに変更。「待ってましたと言ってくれる店舗も多かった。うまいもの大会のためだけに新商品を開発する店舗もいて、とてもありがたい」(中川氏)。

 楽天市場が今年開設25周年を迎えることから「感謝」をテーマとし”3”年ぶり”9”回目にちなんだ、長さ33センチ、3399円のロールケーキや、3900円の福袋を用意した。中川氏は「3年ぶりの開催で不安な部分もあったが、これまでの開催と同様に来場してもらえているようだ」と胸をなでおろす。

 名古屋市内に折込チラシを配布したほか、テレビCMも放映。楽天市場内に特設ページを開いたほか、高島屋のウェブページ・SNSも活用した。「3年前と同じ売り上げが目標。売り場でのひと声・ふた声が単価アップには重要なので、1店舗あたりの売り上げを底上げできれば」と話す。

 初出店となる店舗は、55店中21店。中川氏は「常連店舗だけではなく、他の出店店舗にもうまいもの大会を体感してもらいたいという思いがあった」と、新規の店を多く選んだ理由を説明。「うまいもの大会に出て横のつながりができたという店舗も多いので、今回をきっかけにそうした輪を広げてもらえれば」(中川氏)。

 「おいもや」では、前回以上となる9万袋・14トンの干し芋を用意。「この3年間開催がなかったので在庫を積んだ。新しい店舗も多く、賑やかにお祭り騒ぎができることが嬉しい」(運営するおいもやの関谷夕佳社長)。

 また、今回は楽天の直営店である、全国の食品やスイーツを取り扱う「プレミアムフードセレクト」が初出店。うまいもの大会の人気店舗のスイーツを詰め合わせた「楽天25周年記念スイーツ福袋」を販売した。ECコンサルティング部フード&ドリンク事業部の西本佑介シニアマネージャーは「既存店舗とのバッティングを避けながら、楽天にしかできない取り組みをすること、出店店舗ではまかない切れない部分を埋めることが目的だ」と出店の背景を説明する。

 「おいもや」や「伊藤久右衛門」といった、うまいもの大会の人気店舗のスイーツ福袋を販売。さらに、東海地方の有名洋菓子店である、シェ・シバタのチョコレートなど、楽天市場には出店していない店舗の商品を販売した。
 
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