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京セラコミュニケS・石狩市・ヤマト運輸 車道で配送ロボット走行、宅配便を受取人の指定先へ

2022年11月17日 11:00

 京セラコミュニケーションシステム(=KCCS)、北海道石狩市、ヤマト運輸は11月8日、石狩市緑苑台東地区の一部エリアの公道(車道)で、無人自動配送ロボットを活用した個人向け配送サービスの実証実験を開始した。受取人が事前に指定した受け取り場所までロボットが走行し、受取人がロボットのタッチパネルを操作して、荷物を引き受ける内容。配送ロボットの走行中は遠隔から監視者がモニタリングし、状況に応じてロボットの遠隔操作を実施する。

 








 今回の実証実験は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募し、今年5月にKCCSが採択した「革新的ロボット研究開発基盤構築事業/自動配送ロボットによる配送サービスの実現」の取り組みの一環。11月下旬までの平日に行っていく。

 実験のフローは、まず、ヤマト運輸のスタッフが無人配送ロボット(=写真)のロッカーに宅急便を格納し、受取人へ荷物の届け予定をLINEで通知する。ロボットは事前に指定を受けた場所に移動、受取人がパネル操作して荷物を受け取ると、ロボットは次の受け渡し場所に移動する。走行エリアの走行ルートの総延長は約5キロメートル。8カ所のロボット停車地がある。

 対象とする荷物はモニター登録者宛ての宅急便(クール宅急便、着払い・代金引換、10サイズ以上、時間指定がある荷物などを除く)。

 公道を利用する許可は、北海道運輸局から保安基準緩和を受け、北海道警察から道路使用居を取得しているという。

 3者の役割分担は、KCSSが実証実験の企画・管理・調整、無人自動配送ロボットの開発・運行管理を行い、石狩市が実施地域との調整、ヤマト運輸がロボットを活用した個人向け配送サービスの実施、事後評価の支援を担う。

 KCCSは昨年8月に国内で初めて無人配送ロボットによる車道での実証実験を行った。それ以前で国内で行った自動配送ロボットの公道走行実証では、主に小型・低速のロボット(歩道走行が可能な電動いすに準じた大きさと速さのもの)による歩道での走行が主流だったのと異なり、大型・高速なロボットを使用した。

 
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