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ヤフーなど3社 店舗とEC繋ぐ販促基盤、大手飲料・消費財メーカー参加

2022年12月15日 11:00

 LINEとヤフー、PayPayは12月13日、店舗とネット販売を横断する販促プラットフォームを来年3月に立ち上げると発表した。参加するメーカーの対象商品を購入することでマイルが貯まり、「PayPayポイント」などの特典と交換が可能になる。アサヒ飲料などの大手飲料・消費財メーカーが参加するほか、小売り側はドラッグストア大手、ヤフーショッピングなどが参加する(左からLINEの出澤剛社長、ヤフーの小澤隆生社長、PayPayの中山一郎社長)。

 
 プラットフォームの名称は「LINE・Yahoo! JAPAN・PayPay マイレージ」。メーカーなどのさまざまな企業が参加可能で、ユーザーの購買データを活用した継続的かつ効果的な販促をできるのが特徴となる。

 ダイレクトメールやチラシなど従来の販促手法は、ユーザーの購買行動などのデータが得られず、正確な効果測定も難しいため、継続的かつ最適な販促活動を実行しにくいという課題があった。新プラットフォームは、コミュニケーションアプリを提供するLINE、「ヤフーショッピング」などのECサービスを抱えるヤフー、スマートフォン決済とポイントサービスを提供するPayPayがそれぞれの強みを活かし、クライアントのライフタイムバリューを最大化することで、売り上げ1000億円規模を目指す。

 新サービスでは、ユーザーは店舗(『PayPay』決済)やECでの購入に応じてPayPayポイントがもらえる。一方、メーカー側は購入者のデータを把握できるほか、LINEを活用したクーポン付与などの販促活動が可能となる。

 参加メーカーはアサヒ飲料ほか、「大手飲料メーカーや消費財メーカーの参加が決まっている。必ずや大きなマイレージプログラムになる」(ヤフーの小澤隆生社長)。小売り企業に関しては、ウエルシア、オーケー、サンドラッグ、スギ薬局、ツルハドラッグ、さらにECではヤフーショッピングが参加する。マイル特典としては、ポイント付与以外にも「20本購入で1本無料」や「購入実績に応じて価格変動」なども検討している。

 また、3社ではメーカーや小売りが参画する「販促コンソーシアム」も設立。メーカーへのCRM機能の提供と、リアルタイムPOS連携の実現を目指す。
 
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