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千趣会 キャラクタービジネスを強化、新規客との接点拡大へ、EC販促費を重点投下

2023年 3月30日 11:00

 千趣会は、ディズニーグッズをはじめとしたキャラクタービジネスを強化する。今期(2023年12月)の重点取り組みのひとつとして、従来型のカタログビジネスから、SNSやウェブ広告などデジタルを活用したオープンマーケットでの顧客接点作りを本格化する考えで、一環として、オープン市場でも強みを発揮しやすいキャラクタービジネスの領域にはECの販促費を重点投入し、新客開拓につなげる。

 千趣会によると、同社のキャラクタービジネスは元々、マタニティーとインテリアに次ぐ新規獲得の入り口になっているという。また、キャラクター商品の購入者は再訪問率が高いほか、ディズニーをはじめとしたライセンサーの公式SNSなどからの情報発信も期待でき、より広範囲のユーザーと接点を持てるのがメリットだ。

 ライセンス契約を結ぶ際は、「ベルメゾンの既存顧客とも親和性のあるブランドかどうか、当社の強いインテリア分野などでほかのライセンシー企業が展開しているか、流行り廃りのないブランドであるかを重視している」(村松和貴ベルメゾン事業本部マンスリー&キャラクターユニットマネージャー=写真㊤)とし、昨年は新たにピーナッツとムーミンのライセンスを取得。大人女性の心に響くオリジナルアイテムを開発している。

 さまざまなライセンサーと契約してキャラクタービジネスを展開する千趣会だが、中でもウォルト・ディズニー・ジャパンとの取り組みは長い。

 1993年に日本で初めて、ディズニーグッズ専門の通販カタログ「ディズニーファンタジーカタログ(※現ディズニーファンタジーショップ)」を創刊して以降、30年にわたって関係を強化。常時1000点以上のベルメゾンオリジナルのディズニーグッズを展開している。

 ディズニーグッズは自社通販サイトやカタログだけでなく、「楽天市場」や「アマゾン」「ヤフーショッピング」などでも販売し、好評を得ている。

 とくに「楽天市場」では、22年におけるディズニー関連商品の年間売り上げトップ10の半分は、「ディズニー壇付きおひなさまフルセット」や「ディズニー大容量600枚収納アルバム」「ディズニーおせち・三段重ミッキー&フレンズ」などのベルメゾンオリジナルアイテムが占めた。

 今年はウォルト・ディズニー・カンパニーの創立100周年、かつベルメゾンでの取り扱い開始から30年という節目の年を迎えることから、ベルメゾン限定のディズニー100周年記念アイテムも販売する(画像㊦)。

 「ディズニーを知らない人はまずいないが、ベルメゾンを知らない人はまだまだいる」(村松マネージャー)とし、ディズニーのブランド力と、ディズニー公式SNSでの情報拡散力にも期待している。

 今春夏シーズンのライセンス商品としては全534型を展開する計画で、そのうちディズニー商品は399型に上る。商品数自体は増やしていないが、重点的にプロモーション費用を投下してママ層およびF2層(35~49歳)以上の女性をメインターゲットに外部ECモールを含めたオープン市場での新客開拓を進める。

 
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