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ネオエフの「ブランシック」 エステ卸を本格化、「ホームエステブランド」として認知へ

2023年 5月11日 12:20

 ファンケルグループのネオエフは、プレステージブランドとして育成を図る「BRANCHIC(ブランシック)ブランシック」について、「ホームエステブランド」として認知を図る。美容エステ用商材として卸展開を本格化。BtoB領域で評価を高め、市場への浸透を図る。

 
 「ブランシック」は、21年に立ち上げた。グループのネオエフ(同)が展開。ブランドは、ファンケルを前面に出さず育成を図っている。

 美容意識の高い30代女性を中心に展開。これまで積極的な広告投資は行っておらず、ウェブの専用サイト、ターゲット層と接点が期待できる結婚相談所や、エステサロンとの協業で徐々に認知を図ってきた。最近は、体験型セレクトショップ「canme」など流通卸も一部で始めた。今年2月にスキンマスク、美容オイルを発売(=画像)。主力の2剤型美容液、洗顔料を含め4アイテム(税込5060円~1万8150円)を展開する。

 利用者からは、使用感や効果実感の面で支持が得られている。一方で高価格帯であり、広告中心のコミュニケーションになる通販ではブランド認知に課題があった。美容エステを中心に販路開拓を進め、施術を通じた体験で認知を高めていく。

 卸販売は、国内最大級のエステ用商材卸、ビューティガレージで行う。サイトの会員数は約60万人。利用するサロンの個人経営者や事業者からの評価を高め、サイト内で売り上げ拡大を図ることで、「美容エステサロン評価№1のホームエステブランド」の確立を目指す。

 コロナ禍で客足が遠のいたエステサロンだが、在宅時の肌ケアで女性の美容意識は高まりをみせる。最近は、本格的な施術ではなく、価格を4~5000円台に抑えた簡易的なエステ利用が人気だ。卸展開は、一律の価格展開や転売のリスクも伴うが、より幅広い世代にリーチすることで育成を図っていく。

 すでに中国向けに越境ECも行うが、国内の支持を背景に海外展開の強化を視野に入れる。
 
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