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アイスタイルの@cosmeベストコスメアワード 総合大賞はアテニア、中価格帯・国産品人気高く

2024年 6月13日 12:00

 アイスタイルは6月6日、「@cosmeベストコスメアワード 2024上半期新作ベストコスメ」を発表した。総合大賞は、アテニアのクレンジングオイルだった(画像㊦=アイスタイルの遠藤宗社長(左)とアテニアの保坂嘉久社長)。

 総合大賞を受賞したアテニアの「スキンクリア クレンズオイル アロマタイプ」は、2016年に新発売し、累計販売数が1900万本を突破したヒット商品。昨年11月にリニューアル発売し、くすみをオフするという従来の特長に加え、角質ケアで肌色を明るくする美容液レベルのスキンケア機能を追加。リニューアル前と比較して販売数は1・5倍に拡大し、@cosmeTOKYOの売り上げ数でもクレンジング部門第1位を獲得している。価格は税込1980円。

 受賞理由について保坂嘉久社長は、「当社はファンケルグループの中価格帯ブランドとしてD2C中心に展開しているが、@コスメストアなど化粧品専門店に限定して販路を拡大しており、認知も上がってきている。実際、コアターゲットは40代以降だが、若年層や男性購入者の割合も増加している。価格や価値をシビアに見極める時流の中で、プレステージブランド並みの品質を低価格で販売する当社には追い風」としている。

中価格帯商品が躍進

 総合トップ10位の傾向として、スキンケアでは「ミドル(中価格帯)コスメ」が4商品と躍進した。物価高や値上げの影響で生活者のコスパ意識がより高まる中、価格と品質のバランスに優れた「失敗しにくい選択肢」として支持を集めた。メイクアイテムでは価格の二極化が見られた(図参照)。

 2商品がランクインしたシートマスク・パックでは、美容インフルエンサーとしても活動する女優のMEGUMI氏が毎日の使用を推奨している影響も大きく、@cosmeTOKYOでの売上数は昨対比2・1倍に伸長した。

 また、「国産ブランド」が9商品で過去最多となった。ユーザーアンケートでも「国産」に興味を示す人の割合が全体の約6割(59・4%)で、2位の「韓国」(32・0%)、3位の「欧米」(14・2%)を大きく上回り、「自分の肌に合った化粧品=国産ブランド」と認識する層が増えたと分析。パッケージの品質やポンプやキャップの使いやすさも国産支持の要因だとしている。

 同アワード集計対象期間中のクチコミでは「値上げする」というワードの出現率が昨年と比較して2・1倍、「駆け込み購入する」は同2・7倍に増加した。また、リピーター層による「ストック買い」が同1・3倍に増加したほか、「値上げが後押しとなって購入した」という新規購入者のクチコミも増加した。

 外資系ラグジュアリーブランドを中心に価格改定発表が相次ぎ、値上げ前に定番品を購入する需要が増えたことや、ポーラ・オルビスHD子会社のACROの「アンプリチュード」、花王ソフィーナの「オーブ」、カネボウ化粧品の「コフレドール」など、人気ブランドの販売終了に伴う駆け込み購入も寄与した。

 同アワードは23年11月1日~24年4月30日に発売された商品が対象。@cosmeメンバーから寄せられたクチコミ投稿をベースに各賞を選定している。

 
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