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ヤマト運輸やKCCSら3社 無人配送ロボで宅配、宅配ロッカーを搭載、利用者宅近くまで自走

2024年 9月19日 12:00

 ヤマト運輸は京セラコミュニケーションシステム(=KCCS)、PackCity Japan(=パックシティジャパン)とともに9月11日から、車道を走行する無人自動配送ロボットにオープン型宅配便ロッカーを搭載した移動型宅配サービスの実証実験を開始した。同実証実験は北海道石狩市内の一部エリアで実施する。将来的な輸送力不足に向けて自動配送ロボットによる輸送サービスの実用化や知見を検証したい考え。

 




 同実証実験は9月11日から10月下旬まで北海道石狩市緑苑台東地区の一部エリアで実施する。当該エリア在住でヤマト運輸の会員サービス「クロネコメンバーズ」の加入者に、120サイズ以下の「宅急便」(クール便、着払い、代金引換は除く)を対象として配達予定通知がヤマトからスマホに届いた際に、受け取り場所の指定を「宅配便ロッカー ヤマト運輸緑苑台実証実験用」と選択すると、パックシティジャパンが展開中のパスワードを入力するだけに簡単な操作で荷物の発送や受け取りが可能なオープン型宅配便ロッカー「PUDO(プドー)ステーション」を搭載した中速・中型無人自動配送ロボットにヤマトの従業員が当該荷物をロボット上のロッカーに積み込み、事前設定のルート上で顧客宅から徒歩1分圏内のという近くまで自走。その後、利用者のスマホ上に「間もなくロボットが到着します」「ロボットが到着しました。荷物を受け取りに来てください」などの通知を発信。利用者が近くのロボットまで荷物を受け取りに行く流れ。期間中の実証実験の実施時間は午前9時から午後9時まで。

 なお、車道実証の許可は北海道運輸局から保安基準緩和認定を受けて北海道警察から道路使用許可を取得して石狩市の協力を受けて実施しているという。また、無動配送ロボットは基本的に自走するが走行中は遠隔から監視、状況に応じて遠隔操縦するという。

 ネット販売の利用拡大やドライバー不足などで輸送力の低下が懸念される中、その解決策として積載量や配達効率の向上が期待でき中速・中型自動配送ロボットを活用した配送サービスの社会実装が期待される中、同実証事実験終了後も3社は無人自動配送ロボットを活用した配送サービスの実用化に向けた実証を継続していくとしている。
 
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