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オットージャパン、"絵になるドレス"重視――仏メゾンとコラボ

2012年 9月25日 20:05

8kata.JPG オットージャパンは、2年前に商品政策を見直して以来、ファン層が拡大しているようだ。
 同社は2010年秋シーズンに従来のMDを修正。基幹カタログの「オットーウィメン」はより幅広い客層に対応するため、「エレガント&モード」と「キャリア&ドレッシー」「トレンド&カジュアル」という3つのテイストで商品を組み立て、誌面でもはっきりと色分けして掲載している。

 MDの修正は、消費者のカジュアル志向に対応するとともに、柄物などで"オットーらしさ"を追及する狙いがあったようだ。

 商材としては、オットーらしさを表現しやすいドレスを重視する。とくにウェブでもよく売れるワンピースは価格も含めたバリエーションを豊富に用意。「オットーのドレスは着回ししにくいが、ドレス1枚で絵になるのが特徴」(山野暢子執行役員)とし、華やかで印象的なアイテムを積極的に展開する。

 今秋冬シーズンでは、欧州ブランドとの取り組みを強化している。主力の「オットーウィメン」では、パリの老舗メゾンブランド「ギ・ラロッシュ」が日本人女性のために作ったオットー限定のライン「ギ・ラロッシュ スタジオ」(画像)を投入。8月27日発刊の秋号から販売を開始した。

 日本では香水などが人気の同ブランドだが、洋服を購入できるのは今回の限定ラインだけで、オートクチュールの品質がオットーとのコラボで取り入れやすい価格帯(7900円~4万4900円)で登場する。

 「ギ・ラロッシュ スタジオ」の展開アイテムはアウター4型、トップス4型、ボトムス2型、ワンピース8型の合計18型を用意。

 柄などコレクションのエッセンスはそのままに、素材や丈などを日本人女性に合わせ、「ギ・ラロッシュ スタジオ」のネーム付き商品をオットーの工場で生産する。

 これまでは、こうしたアンダーライセンス商品の打ち出しが不十分で、顧客にも他商材との違いが分かりにくかったため、今後は地位が確立している欧州ブランドを前面に出すという。

 なお、「オットーマダム」では、同じく今秋冬シーズンでパリの注目デザイナー「ナタリーギャルソン」とのコラボ商品を展開している。
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