ピーチ・ジョンは来春、アウターラインを刷新する。新たにベーシックラインを立ち上げ、毎シーズンでテーマやデザインコンセプトを変更するブランドとのクロスセルを推進する。ブランドの多様化で年齢や生活スタイルによって変化する顧客の好みに対応し、アウターの売り上げ拡大を目指す。主力の下着については、従来どおりの品番を維持するものとみられる。

　立ち上げた６ブランドは明確なコンセプトを持ったブランド展開とする。これまで、カタログ「ＰＪ」好きの25歳をメーンターゲットとし、ブランドコンセプトとしていた「ハッピー」「元気」「セクシー」を展開していたためターゲットと購入者層が乖離していたと分析。ブランドを軸にカタログを展開することで、アイテムの重複を解消し、ターゲットのし好に合わせて選べる品ぞろえとする考え。

　基本ラインとして「ＰＥＡＣＨ　ＪＯＨＮ―ＢＡＳＩＣ―」を立ち上げた。来春はスキニーパンツやＶネックニット、ミニスカートなどの着まわしできるシンプルなアイテムを44型ラインアップ。タンクトップやジップミニスカート５色展開とした。

　豊富なカラー展開でアイテムのボリュームを増やして価格を抑えて提案することが特徴で、全てのターゲットに向けて提案する。他のアイテムとのコーディネートを促進したい考え。

　新ブランド「ＢＯＡＲＤＩＮＧ　ＧＡＴＥ」は、"旅＂をコンセプトに、毎シーズンのテーマとなる国や地域を変更。第１弾は「ラスベガス」をテーマに、フリンジやスタッズをデザインに取り入れた23型を提案。太陽や荒野をイメージした配色で、他のラインと差別化する。

　また新ブランドとして「ＴＯＷＮ」を提案。"クールな街着＂として、シンプルでエッジの効いたモード系アイテムとなる。来春は、水の波紋やきらめきを素材やカッティングに取り入れてデザインしたチュニックやスカートなど19型をラインアップする。

　さらに、「ＬＯＶＥｂｙ○○」として、毎回デザイナーが変更するブランドを用意。ファッションブロガーなど著名人を起用し、新規客の拡大につなげたい考え。第一弾はファッションブロガーのＮａｔｓｕさんとコラボした。

　このほか、創業者の野口美佳さんとデザイナーの三浦大地さんが手掛ける「ＭＩＣＨＥＬＬＥ＆ＤＡＮＩＥＬ」を展開する。第１弾はドレスのテイストを盛り込んだ遊びのあるデザインとする。

　大人の女性向けカタログ「ＳＡＬＯＮｂｙＰＥＡＣＨＪＯＨＮ」向けに、同名のブランドを立ち上げた。ルームウェアやタンクトップなどをラインアップしている。

　新ブランドの立ち上げと同時にカタログを再編。中心となる「ＰＥＡＣＨ　ＪＯＨＮ」は２月20日に発刊し、ベーシックラインを中心に売り上げを確保し、他のブランドとの組み合わせなどで客単価アップを目指す。なお、「ＰＥＡＣＨ　ＪＯＨＮ」は33歳以上を対象とした大人の女性向けカタログ「ＳＡＬＯＮ　ｂｙ　ＰＥＡＣＨ　ＪＯＨＮ」と同梱して配布する。