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オルビス  抗加齢市場の開拓強化、中高年向け新スキンケアで

2015年 7月 9日 10:34

 
8-1.jpg オルビスがエイジングケア化粧品市場の開拓を本格化する。これまで若年層や30代向けスキンケアに強みを持つ反面、中高齢層には"卒業ブランド"と受け止められ、一部で離脱を招いていた。40~50代以降の女性層向け新スキンケアの強化で、顧客と継続的な関係の構築を目指す。初年度(9~12月)に13億円(洗顔料の売り上げを除く)、次年度は39億円(同)の売り上げを目指す。



 9月24日に発売する新スキンケアは、「ORBIS=U encore(オルビスユー アンコール)」(=画像)。これまで中高齢層向けに展開していた「エクセレ ント」シリーズからスイッチを図っていく。同シリーズは、前期に「エクセレントエンリッチ」が年間約30億円(洗顔料を含む数字)、美白ラインの「エクセ レントホワイト」が同約19億円(同)を売り上げている。「エクセレントエンリッチ」は、発売に合わせて販売を終了する。

 展開するの は、「アンコールローション(化粧水)」(180ミリリットル、税込3564円)、「アンコールデイミルク(日中用保湿液)」(30グラム、同3456 円)、「アンコールナイトクリーミージェル(夜用保湿液)」(同、同3780円)の3アイテム。洗顔料は、「オルビスユー」と共通になる。

 オルビスは数年前からブランド再構築に取り組む。昨年2月、これを象徴する新スキンケア「オルビスユー」を発売。肌への優しさや安心・安全を前面に打ち出す従来の路線から、より「機能感・効果感」のイメージ醸成に向けた取り組みを強めている。

 前期は、「オルビスユー」の年間売上高が約46億円に到達。従来の主力である「アクアフォース」の同約40億円を抜き、主力に成長した。

  「オルビスユー」は、オイルカット処方と酵素活性をベースに開発。美肌に関わる酵素の活性化に最も適している環境が「オイルカット処方」による水環境であ り、外的ストレスなどでダメージを受けた酵素を活性化する独自成分「ヒートショックプロテイン(HSP)」を配合している。

 今回は、これに加えハイビスカスの花に由来する「D.N.A.ヒビスエキス」を配合。加齢とともに低下する酵素活性の力や、シワ、たるみ、ほうれい線など"重力ライン"の悩みに対応する。
 
  また、製剤技術では、濃密な保湿感とみずみずしくべたつかないという相反する感触を融合させた使用感を実現する「イーブンワテロイル」という独自成分を新 たに開発した。肌の上で潤い成分を均一に分散させ、乳液のような弾力感やしっとりした使用感を実現する。従来のオイルカット処方は、水溶性成分や保湿剤に 由来するさっぱりと使用感が特徴だった。


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