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千趣会 子供服の「ジータ」を強化へ、他社EC出店や越境も

2017年 2月 9日 17:56

081.jpg 千趣会は2月2日から、オリジナルの子供服ブランド「GITA(ジータ)」の認知度向上とファン獲得を目的としたリブランディングを行う。新たにブランドの独自キャラクター「ジータくん」(画像㊨)を作成し、通販サイトの刷新やジータくんが登場する動画の公開、チラシの配布といったプロモーションを展開してブランドの認知率を12・8%から今年末までに20%に高める。また、新タグライン"コドモ服に、ちゃんと。"を制定して競合ブランドとの差別化を図り事業拡大を目指す。

 新生「ジータ」は"子どもとママにやさしい服"という従来の開発コンセプトを踏襲した上でさらに進化し、洗っても洗ってもくだびれないTシャツや、ありえないくらいアクティブな動きも邪魔しないパンツなど、子どものリアルに"ちゃんと"向き合い、子どもが"ちゃんと"できる工夫を生み出すブランドにしていく。そんな思いから、ニコニコの日(2月2日)にオリジナルキャラクターの「ジータくん」を作成したとする。

 プロモーション展開では、通販サイト「ベルメゾン」内の「ジータ」ショップをキャラクターの登場に合わせてデザインを大幅刷新するとともに、同ショップとユーチューブで子どもが楽しめる動画「ジータくんとやんちゃ坊やのちゃんとちゃんと体操」を配信する。

 また、「ジータ」のチラシを同ブランドの購入者に商品と同梱して37万部を配布するほか、全国700カ所の小児科でも3万部を設置する(画像㊧)。キャンペーンでは2月2日~3月2日まで、インスタグラムかツイッターで指定のハッシュタグをつけて"コドモのありえない日常"の写真を投稿し、ベルメゾンの公式アカウントをフォローしたユーザーの中から抽選で、ありえない日常を生き抜くアイテムをプレゼントするという。

 千趣会によると、ブランド誕生から25周年を迎える「ジータ」の商品開発は、当初からママの声を徹底的に聞くことを基本とし、子どもの「自分でできる」と、ママの「便利&安心」をサポートする子どもたちの応援服として成長。現在はベビーからキッズまでのアウター、インナー、服飾雑貨など約840アイテムを扱い、同ブランドで年間売上額約42億円、年間購入者数も約66万人に上り、強化ブランドに位置付けている。

 一方で、一般市場における25~59歳女性1万人に対する調査では、ブランドの認知率は12・8%と低いことも分かった。今後、千趣会は主力ブランドの中長期的な成長戦略として他社ECモールへの出店や越境EC展開などの販路拡大を掲げており、「ジータ」のブランド認知度向上が不可欠と判断し、今回のリブランディングとなった。

 なお、「ジータ」では昨年9月にアスクルが運営するECモール「ロハコ」に出店しており、今後は子供服のニーズが高い中国向けのEC展開や、日本国内でも実店舗での取り扱いなども視野に入ってきそうだ。

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