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長寿乃里  「よか石けん」シリーズ刷新、化粧水などの販売増目指す

2010年 7月15日 11:23

 長寿乃里が6月22日に刷新した基礎化粧品シリーズが順調な滑り出しだ。特に、製造方法を大幅に変更した化粧水は欠品が発生するなど、当初の販売計画以上の売れ行きとなっている。同社は洗顔石けんを主力商品として業績を伸ばしてきたが、化粧水など他の化粧品の売り上げ拡大が課題となっていた。商品力を強化することで、リピート客に対し石けんだけではなく、化粧水や美容液、クレンジングオイルの購入を促し、購入回数や点数の向上を図っていく。


 刷新したのは「つかってみんしゃいよか石けん」シリーズ。同シリーズは石けん(ジャータイプとチューブタイプ)と化粧水、美容液、クレンジングオイルの4商品をラインアップしている。化粧品に関しては、石けんで新規獲得を行い、リピートにつなげているが、石けんとそれ以外の商品の売り上げには大きな差があるのが実情だった。

 そこで「自分たちが良いと思う原料を吟味し作った商品であるという点を、今までよりも伝えやすいラインアップとした」(企画マーケティング部)。石けん以外の3商品の製造方法を大きく変更することで商品力の強化を図る。

 化粧水は九州産の16種類の薬草を鹿児島県・霧島の深層水で煮出し、徳之島産の黒糖を配合した。従来の化粧水は、水に薬草の成分を配合していたため、新商品は以前よりも濃度が増し、それに伴い保湿力も高まっているのが特徴だ。

 美容液は薬草を煮出したエキスをベースとし、九州産の海藻「アカモク」から抽出したフコイダンを配合。化粧水同様に保湿効果を高めている。また、クレンジングオイルは、原料となるボンタンの皮まで使用することで、含まれる栄養を無駄なく抽出、汚れ落ちの効果が増している。

 3商品の容器は透明なものに変更した。中身が容易に確認できるため、美容成分を高濃度で配合していることを視覚でアピールする狙いだ。一方、主力の石けんは原料となる火山灰シラスを従来よりも微粒子化。さらには医薬部外品とすることで、ニキビや肌荒れ防止への効能がアピールしやすくなった。そのため、テレビ通販などのクリエイティブも変更している。

 6月からは、刷新した同シリーズの詳細や製造方法などを詳しく説明した小冊子を会員向けに配布。商品にも同梱している。リピート購入時の単価向上に向けて、安心・安全や、天然の成分を豊富に含んでいる点などをアピールしていく。

 価格は美容液のみ税込2940円で、他の3商品は同1890円。製造コストは上がっているが、値段は据え置いた。自社で原料を買い付ける形とし、中間業者を省いたことなどによりコストダウンを実現している。 
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