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わかさ生活、特許技術で商品力強化、ビルベリーエキスをナノ化

2010年12月 2日 11:06

主力商材活用へ

わかさ生活(本社・京都市下京区、角谷建輝知社長)はこの度、ビルベリーエキスをナノ化(超微細化)する製造技術で特許(特許番号特許第4606444号)を取得したと発表した。健康食品の受託製造等を手掛けるアピ(同・岐阜市加納桜田町、野々垣孝彦社長)と共同開発した技術で、摂取した際に、エキスに含まれるアントシアニンの体内吸収量が向上するという。わかさ生活では、同技術を主力商材の「ブルーベリーアイ」にも活用し、他社製品との差別化を図っていく考えだ。

今回の技術は、顧客にビルベリーの良さをより実感してもらうことを狙いとしたもの。ナノ化により成分を効率的に身体に吸収させるとの考えに基づき開発したもので、ラットを使った動物実験では、ナノ化したビルベリーエキスに含まれるアントシアニンの体内吸収量がおよそ2倍向上する結果が出たという。

 開発段階においては、ビルベリーエキスをナノ化してもアントシアニンの栄養成分が壊れないようにする研究を推進。ナノ化した粒子同士が固まって沈殿するといった問題もあったが、天然成分の「大豆レシチン」で粒子をコーティングすることでクリアした。

 わかさ生活では、今夏にナノ化したビルベリーエキスを使用した商品を投入している。今回の特許取得に伴い同商品を終売とし、来年1月頃を目標に主力商材の「ブルーベリーアイ」に同エキスを使用する考え。ブルーベリー系の健康食品については、他社でも扱っているところが少なくないが、特許を取得した新技術を活用した展開で他社商品との違いを打ち出し、拡販につなげる考えのようだ。

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