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フランドル 通販会員の発信力を物販に、村上萌さんのお薦め商品を販売代行

2012年10月25日 10:30

041.jpgのサムネール画像 アパレル大手のフランドルは、自社通販サイトの独自企画で集めた女性ブロガーグループ「フランドルガールズ」が次のステージを迎えている。

 同社がOLなど、いわゆる一般のブロガーに注目したのは2年半ほど前。芸能人などを使った商品のPR効果が薄れていた中、純粋に服が好きで、ネットリテラシーの高い女性にブログなどのネタを提供する取り組みを始めたのがきっかけだ。

 当初は自社ブランドの展示会に招待し、店頭に並ぶ前の服を試着してもらうなど非日常体験を与えることでブログにとり上げられる機会が増え、フランドルガールズに参加したい女性が増えたほか、イベントの様子をサイト上で発信することで、にぎわい感を高めることにも成功した。

 昨年からはネット会員の興味を引くモノ・コトに対象を拡大。F1層にアプローチしたい異業種と組み、同社の通販部門単独では経費がかさむ企画を実施した。例えば、オリンパスとはガールズ会員に一眼レフカメラの基礎を教える講習会を、リーボックとはウォーキングの講習会を開催したことで、ウェブ上に「フランドルオンラインストア」の露出が増えた。

 今年は350人に増えたガールズ会員の発信力を物販につなげる取り組みを強化する。一環として、フランドルガールズが登場する旅行用品の販売ページを開設。彼女たちの旅の風景とともに商品を紹介し、"気づき"を与えてコト消費につなげる狙いだ。

 今夏からはガールズ会員の一員で、2年弱にわたって連載企画の「日本女子プロデュース計画」を担当し、世界に発信できるカワイイを発掘・プロデュースしてきた村上萌さんとタッグを組み、F1層の消費喚起を図る取り組みを始めた。

 具体的には"次の土日に取り入れたい半歩先のワクワク感を提案するサイト"をコンセプトに、写真でつづるウェブマガジン「ネクストウィークエンド」を村上さんがスタートした。

 村上さんが出会ったモノの中で、多くの人に手にしてもらいたい商品について「フランドルオンラインストア」内の特設ページで販売代行することになった(画像)。

 8月下旬には富山の宮本みそ店とコラボした「飲む糀(こうじ)」(2本で1500円)を販売。注文開始から6時間で完売するなど、「彼女が薦めるものは購入したいという根強いファンがいて、彼女への共感が消費につながっている」(江口敏之メディアコマース営業部長)という。フランドルが販売代行する商品は村上さん自身が生産者やメーカーと交渉しており、ほかにも輸入靴などを紹介・販売している。

 一方、年末年始にかけてはフランドルガールズのページを別サイト化する。これまではグループに焦点を当てていたが、新サイトでは村上さんのように発信力の高い個人をクローズアップし、旅や食など各自の得意分野に特化したコンテンツを展開するという。
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