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ディノス・セシール、にんべんと共同で液体だし

2013年 7月 4日 11:03

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ディノス・セシール(本社・東京都中野区、石川順一社長)は、ディノス事業で鰹節専門店の老舗である「にんべん」と共同企画した"だし"の販売を7月4日から開始した。通常、だしは粉末状のものが多いが、今回は料理に使いやすい「液体タイプ」としたことが特徴。にんべんでも本格的な液体タイプのだし調味料の開発は初めてとなるようだ。野菜エキスと鶏がらだしを凝縮させた"洋だし"と魚節だしと昆布だしを使った"和だし"の2種類を開発、いずれもほぼ国産の原材料を使用するなどこだわった。今後、両社の通販チャネルや店舗など2社限定で販売していく。

同社とにんべんの共同企画商品として発売したのは「洋のだし」と「和のだし」の2種類でいずれも料理に使用しやすい液体タイプのだしとなる。特に洋だしの主流は"粉末タイプ"であり、液体タイプのものは珍しいという。両商品とも化学調味料や保存料、着色料は一切使用しておらず、また、国産の原材料にこだわった。

 洋だしは国内産のものを調達しにくいローリエ以外はすべて国内産の野菜を使った野菜エキスと地鶏を使った鶏がらだしを凝縮したもの。和だしは鰹節やサバ節など5種類の魚節だしと利尻昆布など3種類の昆布だしを使った100%国産の原材料を使ったもの。両商品とも煮込み料理やシチューなど様々な料理に使用できる。また、だしの濃縮度も高く、「(水などで希釈して)量的にもたくさん使用できお得感がある」(ディノス・セシールのウエルネス本部食品部の久保田淳志氏)のだという。

 同商品は液体だしの新商品を考えていたディノス側がにんべん側に共同企画を打診し、実現したもの。「ディノスさんから打診を頂き、やってみることにした。ただ、めんつゆを基軸とした液体調味料の開発・販売は行ってきたが、本格的な液体タイプのだし調味料の開発は今回が初めて。特に野菜エキスをベースとした"洋だし"は商品化したことはなく、当社としても挑戦だったがよい商品ができたと思っている」(にんべん・マーケティング本部総合企画部の戸田山伸一部長)という。

 同商品は両社限定で販売する予定で、ディノス側では7月4日から、同社の通販サイトで販売をスタート。6本セット(和洋だし3本ずつか、和・洋だしを6本)で、同商品を使った料理を掲載したにんべんのオリジナルレシピブックと、人気ブロガーで料料理究家の"YOMEちゃん"考案のレシピブック2冊を付けて税込4600円で販売する。その後、7月上旬にも既存顧客にDMを送るなど拡販を強化する。本格的な販売は冬に発刊する食品カタログからで定期便販売なども行っていく予定。

 にんべんでも6月28日から、東京・日本橋のアンテナショップ「NIHONBASHI DASHI BAR」で先行販売および試食会を実施後、7月上旬からは同社の通販カタログ、8月からは通販サイトや本店以外の直営店舗などでも販売するという。

 同商品の売り上げ目標について具体的な数字などは明らかにしていないが、「一度、使ってもらい、気に入って頂ければリピート購入が期待できる商品だ。当社としても力を入れて販売していきたい」(ウエルネス本部食品部・結城啓子ゼネラルマネージャー)と拡販に意気込みを見せている。

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